機動戦艦ナデシコ
1421話
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なので、もし俺達が接触した木連の人員との話が決裂した場合に備えてヤマダのエステバリスが俺の空間倉庫の中に入っていたりする。
勿論整備出来る人材がいない以上、何度も戦える訳じゃない。0Gフレームは地上でも普通に使用可能な万能性があるし。
ただ、エステバリス最大の泣き所の電源の問題がある。
一応何個もバッテリーを持ってきてはいるが、そもそもエステバリスがナデシコから離れて行動するってのが無茶なんだよな。
なので、結局ヤマダのエステバリスは一種のお守りみたいな代物ではあったのだが……そのお守りで生産プラントに突っ込んで行かれたりしたら、ちょっと洒落にならない。
「ダイゴウジ・ガイだ! ……む? そうか? 俺としてはそっちの話にも興味あるんだけどな」
何故か今回に限って妙に話に入って来たがるな。
ただ、俺としてはヤマダにはゲキガンガー漬けでいてくれないと困る。
ヤマダは何かあればすぐ暴発するだけに、扱いには慎重を要するし。
それでもヤマダにとってゲキガンガーの魅力は無限大なのか、あっさりとTVの方へと戻っていく。
「ふぅ」
そんなヤマダを見て、エリナが溜息を吐く。
……エリナとヤマダの相性って最悪だしな。
「疲れたみたいだし、少し休憩にでもするか?」
「そうね。ちょっと喉も渇いたし、お茶でも淹れましょうか。アクセルは紅茶でいいのよね」
「ああ」
俺が頷くと、エリナはコンテナの中にある簡易キッチンの方へと向かう。……いや、あの規模のキッチンが簡易キッチンというのはちょっと無理があるか。
それでも四葉がやっているような店のキッチンとは比べものにならず、どちらかと言えば一般家庭にあるキッチンに近い。
「うわー。何かエリナさんとアクセル君って色々と深い関係に見えるなー」
神楽坂と話していた近衛が、俺とエリナの話が一旦終わったと判断したのだろう。近づいてきて、そう告げる。
その口調にあるのは……面白そうな興味と、若干の不満……か?
いや、けど何で不満があるんだ? まさか近衛が俺に対して特別な想いを抱いてる訳でもあるまいし。
そもそも、近衛の相手は桜咲というのはシャドウミラーの中では既に常識だ。
女同士で……というのは、特に問題にならない。
何しろ、それを言うのなら俺はどうなのかって事になるし。
いや、俺は勿論男だが、夜になれば……うん、まぁ、そういう訳だ。
それを爛れた関係と呼ぶのか、それとも熱い夜と呼ぶのかは人によるだろうけど。
ただし、一つだけ言える事は……俺の夜の生活を見た者がいれば、モゲろ! と叫ぶだろう事か。
「ちょっ、ちょっと。変な事を言わないで頂戴。私とアクセルはまだ……」
そう告げ、エリナは咄嗟に自分の口を押さえる。
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