機動戦艦ナデシコ
1421話
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るだろうし。
交渉が最速で進んでも、数日程度で終わる訳がない。
どんなに早くても、一月、二月は普通に掛かる。
普通なら一月、二月で何を調べられるといった感じだろうが、シャドウミラーの場合は違う。魔法球と、とてつもなく高い技術を持っている技術班の面々。この二つが組み合わされば、当然のように生産プラントは調べ尽くされる。
もっとも、生産プラント自体が火星古代文明の遺産だと思われる以上、レモン率いる技術班でもそう簡単に量産出来るようになるとは思わないが。
となると、無難な線だと生産プラントの幾つかをこっちに渡すという条件で大部分を返す……というのが現実的か?
生産プラントの数が少なくなれば、当然作り出す戦艦の数も少なくなるが……その辺は、それこそ魔法球にでも入れて生産する必要があるか。
ただ、生産プラントが技術班の魔法球と同じ場所にあると、生み出された戦艦で場所を取られると嫌がられる可能性もある。
だとすれば、そろそろ新しい魔法球を入手する必要があるか?
そもそも、今までシャドウミラーの魔法球が1つだけだったのは、それで十分だったというのもあるが、何より時の指輪と融合させていたという問題があった。
言うまでもなく時の指輪は稀少であり、今はホワイトスターに融合させたから特に問題がなくなっているが、当時は魔法球に融合させており、他の魔法球を使うと加齢するいう問題があった為だ。
「ともあれ……小惑星帯にあるというのは予想通りだったな」
「そうね。小さいものならまだしも、カトンボ、ヤンマ、チューリップのような大きさの兵器を生み出す生産プラントですもの。隠しておけば場所は限られているわ。……向こうもそれが分かっているから、こうして一ヶ所を見つかって全滅といった風にならないように、幾つにも分けてるんでしょうね」
エリナの言葉は、恐らく木連の考えを正確にトレースしているのだろう。
「くぅっ! 悪の秘密兵器生産工場か。燃えるなぁっ!」
「……ヤマダ、お前は取りあえずこっちの話はいいから、ゲキガンガーでも見ててくれ。最近は賊軍との戦いとかで忙しくて、ろくにゲキガンガーを見る時間がなかったんだろ?」
このままヤマダを話に参加させると、色々と面倒な事になるのは明白だった。
下手をしたら、悪の秘密工場を破壊だぁっ! とか言いながら、生産プラントを破壊しに向かってもおかしくはない。
一応、何かあった時の為にヤマダの使えるエステバリスは俺の空間倉庫の中に入っているのだから。
本来ならヤマダはゲキガンガーについて木連の連中と語り合うのが目的だったのだから、エステバリスは必要ない。
けど、今回木連にやって来た中で機動兵器を使えるのは俺とヤマダだけだ。
生身での戦闘という意味では神楽坂や桜咲がいるんだが。
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