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英雄伝説〜光と闇の軌跡〜(碧篇)
第127話
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「ええ、ですから………改めてあの言葉を彼自身に突き付けてみたいんです。俺達のためにも、彼のためにも。何よりも市民や国防軍の人達が考えるきっかけにするためにも。」

「―――わかった。今の言葉、私なりに噛み砕いて宣言に反映させてもらおう。」

「はい、お願いします。」

「決まりだね。」

「それじゃあ具体的な段取りを固めるとしましょう!ヨナ君、フランちゃん!技術的なサポートはよろしくね!」

「はいっ!」

「ハッ、任せとけって。」

そしてグレイスの言葉にフランとヨナはそれぞれ頷き

「ロイド君。後でヴァイスハイト局長とギュランドロス司令もこの飛行船に連れてきてくれないか?彼ら2人がいた方がより宣言の信憑性がより高まるからね。」

「わかりました。ワジ、頼むぞ。」

「オーケー、リーダー。」

マクダエル議長の言葉にロイドは頷いてワジに視線を向け、視線を向けられたワジは頷いた。その後ヴァイスハイトとギュランドロスにそれぞれ事情を軽く説明した後、まずヴァイスがメルカバに乗艦し、さらにベルガード門に到着後ギュランドロスに事情を話した後ある事を思いついたヴァイスとギュランドロスの提案により、リウイもメルカバに乗艦した。



「なるほどな………」

「俺達にとっても願ってもない話だ。感謝するぜ、マクダエル議長!」

「………現状では最高の策だな。」

マクダエル議長から具体的な事を聞かされたヴァイスは静かな笑みを浮かべて呟き、ギュランドロスは不敵な笑みを浮かべ、リウイは感心した様子でロイドを見つめていた。

「しかし………政治の世界から本当に引退されるのですか?議長には色々とお世話になった上、政治家としても申し分ない能力をお持ちですから我々が新たなクロスベルを建国した暁にはかなり上の地位に着いてもらおうと思っていたのですが。」

そしてヴァイスは目を丸くして尋ね

「フフ、私のような老いぼれでは若い君達の足かせになってしまうよ。私はこのクロスベルをどのように創り変えるのか一人の”民”として………そしてかつてのクロスベルの政府代表として見守り続けよう。―――それと………リウイ陛下。『クロスベル帝国』との同盟の件……よろしくお願いします………」

ヴァイスに尋ねられたマクダエル議長は苦笑した後静かな笑みを浮かべて答えた後リウイに会釈をし

「……承った。クロスベルを含めたゼムリア大陸に生きる民達の事は俺達に任せておけ。」

リウイは”覇気”を纏って答え

「おじいさま……………」

その様子を見ていたエリィは複雑そうな表情でマクダエル議長を見つめ

「………わかりました。議長の英断と引退を無駄にしない為にも我々の力で必ずやこのクロスベルを繁栄させて頂きます。」


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