外伝〜ミシュラムの蹂躙戦〜
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一番見せたくない所を見せてしまったなと思ってな………幼い頃の突如襲った吹雪のあの時のように………それどころかエリゼに人殺しまでさせてしまって………父さん達に本当に申し訳ないよ…………」
「………………………」
複雑そうな表情で答えたリィンの言葉を聞いたエリゼは複雑そうな表情で黙り込み、そして―――
「エ、エリゼ!?」
リィンを抱きしめ、抱きしめられたリィンは戸惑った。
「私の事は気にしないで下さい、兄様………リフィアの護衛も引き受けた以上、いつかは経験する事です………」
「エリゼ…………」
エリゼの言葉を聞いたリィンは静かな表情になり
「それに………私は………兄様の”全て”を一人の殿方として、慕っているのですからそのぐらいの事で兄様の事を恐がったりしません……」
「ええっ!?そ、それって………」
そして頬を赤く染めて言ったエリゼの言葉を聞いたリィンは驚き
「―――ですから、気にしないで下さい。兄様が何者であろうと、私の大好きな―――いえ、心から愛しているリィン兄様なのですから。」
エリゼは頬を赤く染め、リィンを見上げて微笑んだ。
「………………………」
エリゼの言葉を聞いたリィンは口をパクパクし
「フフ、驚きましたか?」
リィンの様子を見たエリゼは微笑み
「お、驚いたというより信じられない気分だよ………一時期―――父さん達から俺とエリゼが血の繋がっていない兄妹だって知らされてからあたりから、しばらくの間よそよそしい態度を取っていたのに………」
エリゼの言葉を聞いたリィンは疲れた表情で溜息を吐いた。
「あ、あれはその………血の繋がった兄妹じゃないと知って………諦めていた大好きな兄様と恋人になれる事や結婚できる事に気付いて、恥ずかしかったのです……………」
リィンの言葉を聞いたエリゼは顔を真っ赤にしてリィンから視線を逸らし
「エ、エリゼ……その………何て答えたらいいのか、今の俺では正直………」
エリゼの様子を見たリィンは驚いた後申し訳なさそうな表情をし
「―――わかっています。ずっと兄妹として育ってきたのですから、私の想いに一切気付かなかった鈍感な兄様では、今まで妹として接して来た私の事をいきなり一人の女性として見るのは難しい事ですものね。」
エリゼはリィンから離れた後苦笑しながらリィンを見つめ
「う”………す、すまない……」
見つめられたリィンは表情を引き攣らせた後申し訳なさそうな表情をした。
「フフ、今は私の想いを知ってもらえただけで十分です。―――私、エリゼ・シュバルツァーはリィン・シュバルツァーを心から愛しております。この想いは永遠に変わりません。」
そしてエリゼは優しげな微笑みを浮かべて
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