第124話
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かつて世界が一つになる前の片方の世界にもこんな風景があったな。」
一方シュヴェルトライテは鼻を鳴らして周囲を見回し
「この者が伝説の”戦乙女”か………」
「へえ………とんでもない力の持ち主じゃないか。僕の”聖痕”なんか比べ物にならないくらいだよ。」
シュヴェルトライテを見たツァイトは重々しい様子を纏って呟き、ワジは興味深そうな表情で呟いた。
「準備ができたのなら、早速ケルベロスに乗り込みましょう。」
その時エクリアが静かな口調でセリカ達を促すと
「その前に………みんなに教えておくことがある。」
リィンが真剣な表情でロイド達を見回して言い
「兄様?一体何を皆様に教えるのですか?」
リィンの言葉を聞いたエリゼは首を傾げた。
「――――あの”力”だ、エリゼ。」
「!!」
「…………………」
「へえ?何か隠し玉でもあるのかしら?」
リィンの答えを聞いたエリゼは目を見開いて息を呑み、エクリアは真剣な表情でリィンを見つめ、カーリアンは興味深そうな表情でリィンを見つめ
「リィン?」
「一体何の事だ?」
ロイドは首を傾げ、ランディは不思議そうな表情で尋ねた。すると
「…………………」
リィンはその場で目をつむって片手で胸を抑え
「おおおおオオオオオオオオ――――――――――ッ!
空に向かって声を上げた!するとリィンの黒髪は銀髪になり、瞳は妖しく輝く紅になり、さらにリィンの周囲には膨大な魔気や闘気がさらけ出されていた!
「なっ……!?」
「とんでもない”魔気”です………」
「そ、それに……凄い”鬼気”も感じます………」
「あのヨアヒムやヴァルドとも比べものにならねえぞ………」
変貌したリィンを見たロイドは驚き、ティオは不安そうな表情で呟き、ノエルは信じられない表情で呟き、ランディは目を細め
「リィンさん………!」
「その姿はユミルを突如襲った吹雪の事件を解決する時に見せた……………!」
「あの時も思ったけどまさかリィンさんも”闇夜の眷属”か、眷属の血が入っているの〜!?」
セティとエリナは真剣な表情になり、シャマーラは混乱し
(………!まさかこの者………ゼムリア大陸中のそれぞれの遺跡の奥深くに封印されているかの兵器――――”騎神”の”起動者”の一人か………!?……しかしそれにしても……”導き手”である”魔女”の一族は何をやっているのだ……?かの一族なら、”起動者”が現れる事やその姿もわかっているはずだが…………)
(…………………………)
ツァイトは目を見開いた後厳しい表情で真剣な表情をしているワジと共にリィンを見つめた。
「この”力”は幼い
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