第32話
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ア女学院〜
「お、男の方……!?」
「あの制服……どこかの高等学校かしら?」
「”トールズ士官学院”ですわ!以前、わたくしのお兄様が通っていましたもの……!」
「まあ、あの皇族ゆかりの……!?」
「平民の方も入学されているそうですけど……」
「ラウラ様……!……ラウラ様だわ……!」
「なんて凛々しい……まさかこちらに転入を!?」
「あの金髪の方……公爵家のユーシス様!?」
「はぁ、あの背の高い男性は異国の方なのかしら………」
「小柄で紅茶色の髪の方は何とも可愛らしいというか……」
「あの銀髪の娘さんもとても愛らしいですわねぇ。」
「あの金髪の女性は………どこの家の方なのかしら?」
「眼鏡の女性は……その、羨ましすぎるスタイルですね。」
リィン達が女学院の中を歩いていると、女学院に通う女学生たちがそれぞれ興味ありげな表情でリィン達を見つめて会話をしていた。
「うう、これはキツイな……」
「フン、あの程度の囀り、流せばいいだけだろうが。」
疲れた表情をしているマキアスにユーシスは呆れた表情で指摘し
「あはは……みんな興味津々みたいだね。」
エリオットは苦笑していた。
「ふふ、でもラウラはさすがに人気があるわね。」
「ふむ、慕ってくれるのは光栄なのだが……」
アリサの指摘を聞いたラウラは考え込み
「…………お許しください。普段、外部の者と接する機会があまりないものですから……」
エリゼは静かな口調でリィン達が注目される理由を答えた。
「先頭にいる黒髪の方は平民の方なのかしら………?」
「わ、わかりませんけど凛々しくって素敵ですわね……」
「エリゼさんが案内してますけどどういう関係なのかしら……?」
「……………………」
女学生たちの会話を聞いていたエリゼは呆け
「いや、確かにこれはちょっと居心地が悪いな……みんなエリゼと同じくらいの年齢なのか?」
居心地悪そうな表情をしていたリィンはエリゼに尋ねたが
「……知りませんっ。」
エリゼは怒気を纏って明確な答えを言わなかった。その後エリゼの案内によってある建物の前に来た。
「ここは……」
「屋内庭園、みたいですね。」
「本学院の薔薇園になります。こちらに、本日皆さんをお招きした方がいらっしゃいます。」
「そ、それって……」
エリゼの説明を聞いて何かを察したアリサは焦り
「どうやらやんごとなき身分の方らしいな。」
ユーシスは静かな口調で呟いた。
「――姫様、お客様をお連れしました。一人だけ急用があって来られていないのですが、構わない
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