第32話
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が開き、正門から出て来た女学院の制服を身に纏うエリゼがリィン達を不思議そうな表情で見つめた。
「エリゼ、どうして……!って、ここに通ってるんだし別におかしくはないか。」
「え、ええ……Z組の皆さんもお揃いみたいですけど……」
リィンの言葉に頷いたエリゼは戸惑いの表情でアリサ達を見回した。
「ふふ、一週間ぶりかしら。」
「えへへ……ちょっと事情があるんだけど。」
「……ちょっと待ってください。兄様たち、ひょっとして……5時過ぎにいらっしゃるという10名様のお客様―――でしょうか?」
「ああ、確かにZ組全員でちょうど11名になるけど……って、ええっ!?」
エリゼに問いかけられたリィンは頷いた後ある事に気付いて驚き
「あの、それでは……私達に用事があるというのはエリゼさんなのでしょうか?」
「いえ……わたくしの知り合いです。ああもう……!本当に悪戯好きというか……いきなりこんな不意打ちをしてくるなんて……!」
エマの質問に答えたエリゼは呆れた表情でリィン達から視線を逸らした後頬を赤らめた。
「えっと、エリゼ?」
「失礼しました。トールズ士官学院・Z組の皆様。―――ようこそ、”聖アストライア女学院”へ。それでは案内させて頂きます。」
「あ、ああ。あ、そうだ。レンだけ他の用事があって、急遽欠席する事になったけど、大丈夫か?」
「レンさんが?ええ、そのくらいの事を気にする御方ではありません。―――それでは、どうぞ、学院の中へ。」
そしてリィン達はエリゼと共に女学院の中に入り、エリゼの先導によって進んでいた。
〜同時刻・ヘイムダル中央駅〜
同じ頃、帝都の駅の出入り口にレンが到着した。
「さて………と。一体誰が迎えに来るのかしら?」
駅に到着したレンが意味ありげな笑みを浮かべたその時
「あら……フフ、逆に待たせてしまったようですね。」
クレア大尉が駅から現れてレンに近づいてきた。
「うふふ、”氷の乙女”直々のお出迎えという事はサラお姉さんやクレアお姉さんは”学生としてのレン”を呼んだ訳じゃないのね?」
「ふふっ、やはり感づいていらっしゃいましたか。――――お待たせしてしまって、申し訳ございません。サラさんは既にブリーフィングルームにて待機していらっしゃいますので、ご案内します。」
小悪魔な笑みを浮かべたレンに問いかけられたクレア大尉は苦笑した後レンに会釈をした。
「ええ。」
そしてレンはクレア大尉の案内によって鉄道憲兵隊が使っているブリーフィングルームに案内され、部屋にいたサラ教官と案内したクレア大尉と共に何かの会議を始めた。
〜聖アストライ
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