第八話〜ライ〜
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の中の警戒が上がる。少し口調を固くしライは確認をとる。
ライ「……これから話すのはここにいる三人以外の人間には教えないと誓えるか?」
はやて「………約束する。これからの会話の内容は外部には漏らさん。シャマルもフェイトちゃんもええな?」
はやての言葉に二人が頷くことを確認してからライは語りだす。
ライ「僕のギアスは絶対遵守の王の力。僕が他人に対しこの力を使えば、その相手は僕の命令に絶対に従う。」
フェイト「洗脳ってこと?」
ライ「違う。相手を支配する。」
フェイト「えっと…違いがよくわからない。」
ライ「洗脳は相手の意識を騙すことで認識を誤認させる。だから解くことも可能だしかけられた本人が疑問を抱くこともある。でもギアスは違う。騙すことをせず、誤認させずに命令を遂行させる。解くことも疑問を抱くこともなく相手の心を捻じ曲げる。」
ライの説明を理解し絶句する三人。そんな中はやては質問をかける。
はやて「魔法文化のない世界でどうやってその力を手に入れたん?」
ライ「わからない。」
はやて「え?」
ライ「さっき僕には身寄りがないと言ったけど、正確には記憶がないところを学園で保護されたんだ。」
フェイト「そんな…」
ライ「僕がこの力に気付いたのは保護されてからだ。だから知らない。」
空気がかなり重くなる。
ライの説明を聞きフェイトとシャマルは一つの仮説を立てた。それはライが実験動物と同じ扱いを受けていたかもしれないということ。昨日の検査で発覚したライの身体データと今の話でそれを想像できてしまったのだ。
二人がライの過去を考えている最中にはやてがライに質問する。
はやて「…まだ隠してることがあるやろ。」
ライ「……」
はやて「昨日も言ったけど、沈黙は肯定と取らしてもらうで。」
ライ「…なぜわかった?」
はやて「昨日の戦闘指揮は学生が出せるようなものやないし、そしてそれ以上にライには貫禄があった。あれは戦闘を経験した人でないと持てんものや。」
ライ「……」
はやて「話してくれんか?」
ライ「……僕の記憶が無いことが分かってから、最初にしたのが血液検査だ。」
ライのいきなりの話題にまた疑問の顔をする三人。
ライ「そして分かったのが僕が日本人とブリタニア人のハーフだということ。」
はやて・フェイト・シャマル「「「!」」」
ライ「だから僕は黒の騎士団に入隊したんだ。」
フェイト「じゃあ…」
ライ「うん。僕は元の世界ではテロリストだ。そしてブラックリベリオンで戦闘中に撃墜されて、気がついたらこの世界にいた。」
はやて「……」
ライ「僕を捕まえるか?」
はやては正直迷っていた
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