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インフィニット・ストラトス 黒龍伝説
導く蛇
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構わん。『ドイツ語で話してもいい』」

「『ほう、中々流暢な話し方だな。予想外だったよ』」

「『なあに、いずれは世界を旅したいと思っているからな。話せない言語の方が少ないさ。それで、何がやりたいんだ?』」

「『うむ、教官を我がドイツへと戻って来て頂きたいのだ。こんな場所は教官にはふさわしくない』」

「『あ〜、正直に言って厳しいな。というより色々と危険だな』」

「『なんだと!?』」

「『まず、IS学園は他国の干渉を受け付けない一種の独立国だ。これは理解できるな?で、国が職員を引き抜く、つまり勧誘は勧誘と受け取られる。これがただの一般人ならそこまで過剰に反応することはないだろうが、ボーデヴィッヒさんは軍人で代表候補生でもある。つまりはドイツそのものが勧誘を行ったと取られてもおかしくない。これは非常に危ない。理解できるな』」

「『くっ、そんなことになるのか』」

「『でだ、どう危ないかを説明すると、まずはドイツがIS学園の創立に関わっているすべての国から批難されるだろう。それに対して何らかの決着をつけるためにボーデヴィッヒさんが生贄、まあ、責任を取らされる。それだけならいいのだが、過去に織斑先生から指導を受けていたんだろう?その縁を利用したとか言われれば織斑先生にも迷惑がかかる』」

「『何だと!?』」

「『かなりデリケートな問題だ。簡単にどうこうすることはできないな』」

「『くっ、だが、私は諦めるつもりはないぞ!!』」

「『だから厳しいと言っている。まあ、方法がないわけでもない。ただし、時間が掛かる』」

「『時間が掛かるのか』」

どこか残念そうにしているが、真の目的を見抜いているから問題ない。

「『心配ない。時間はたっぷりあるんだ』」

「『時間がある?』」

「『分からないのなら、次の休み時間までの宿題だな』」

休み時間が終わる1分前になったので席に戻る。ボーデヴィッヒさんが悩んでいるが、自分で考えて自分なりの答えを出すことが成長の第一歩だ。親離れができていない子供だな。留流子との間に生まれた娘に似てるなぁ。成人してもオレにべったりだったなぁ。



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