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ソードアート・オンライン〜隻腕の大剣使い〜
第74話忌々しい記憶
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ムウィンドウを開いた。そして今回のBoBの予選Fブロックのトーナメント表を表示した。その中の第一回戦の枠の中から一つを拡大して、一つの名前をオレになぞって見せた。その名前はーーー

【Rairyu】

オレの名前だった。

【この、名前・・・あの、剣技・・・お前、本物、なのか?】

オレもこいつを知ってる?誰だ?まさかとは思うけど、こいつもオレと同じーーーSAO生還者(サバイバー)なのか?誰だ?一体どこで出会った?オレの記憶の奥底に眠る記憶を呼び起こす何かが欲しい。だがそれは幸か不幸か、このボロマントの男が持っていた。
システムウィンドウを閉じたこいつの右腕の包帯の隙間に刻まれている物を見てオレはーーー思い出した。翼たちが生きていたこともあって、忘れていた。忘れられる訳がない物を忘れていた。こいつの右腕の包帯の隙間から見えるのはごく一部だが、これは不気味な笑みを浮かべたーーー棺桶の烙印。そうだ、こいつはオレの人生の中で最も忌々しい記憶の存在だったんだ。この烙印を知っている奴はSAO生還者(サバイバー)しかいない。そう、こいつはあの剣の世界にいた最低最悪の殺人(レッド)プレイヤーのーーー
























殺人ギルド《笑う棺桶(ラフィン・コフィン)》の人間だ。
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