第74話忌々しい記憶
[3/3]
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
ムウィンドウを開いた。そして今回のBoBの予選Fブロックのトーナメント表を表示した。その中の第一回戦の枠の中から一つを拡大して、一つの名前をオレになぞって見せた。その名前はーーー
【Rairyu】
オレの名前だった。
【この、名前・・・あの、剣技・・・お前、本物、なのか?】
オレもこいつを知ってる?誰だ?まさかとは思うけど、こいつもオレと同じーーーSAO生還者なのか?誰だ?一体どこで出会った?オレの記憶の奥底に眠る記憶を呼び起こす何かが欲しい。だがそれは幸か不幸か、このボロマントの男が持っていた。
システムウィンドウを閉じたこいつの右腕の包帯の隙間に刻まれている物を見てオレはーーー思い出した。翼たちが生きていたこともあって、忘れていた。忘れられる訳がない物を忘れていた。こいつの右腕の包帯の隙間から見えるのはごく一部だが、これは不気味な笑みを浮かべたーーー棺桶の烙印。そうだ、こいつはオレの人生の中で最も忌々しい記憶の存在だったんだ。この烙印を知っている奴はSAO生還者しかいない。そう、こいつはあの剣の世界にいた最低最悪の殺人プレイヤーのーーー
殺人ギルド《笑う棺桶》の人間だ。
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ