第7章 大魔闘演武編
二正面作戦
[1/6]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
7月5日、大魔闘演舞最終日前日・・・
「何だと?」
「ルーシィが王国兵に捕まった?」
俺達はルーシィさんが捕まった事をマスター、
さらに、エルザさんとラクサスさんに話した。
ジュビアさんとミラさんもいた。
「よくわからん計画の関係者にされちまったのか?」
「はい・・・。」
マスターの言葉に俺がそう言う。
「つまり何だ?大魔闘演舞優勝しなきゃ、
ルーシィを取り返せねえのか?」
「その話も信用していいのかわからねえがな・・・。」
「確かに・・・・・・。」
グレイさんの言う通りです・・・そう簡単に返すとは思えない・・・。
「だからんな事ァ、どーでもいいんだよ!!!
俺は今すぐ助けに行くぞ!!!」
「落ち着いてくださいナツさん。」
「相手は王国なんだよ?」
魔力が回復したナツさんは今すぐにでも、
ルーシィさんを助けに行こうとするも、
柱に体を縛り付けており、そこで暴れている。
「マスター。」
「ウム。王国相手に迂闊な事はできんが・・・
向こうもまた国民をぞんざいに扱う事もできんじゃろ。
エクリプス計画とやらが中止されるまでの人質と考えるべきか。」
「だが・・・腑に落ちねえな。
それほどの国家機密を知っちまった
俺達を解放する意味がわからん。」
「確かに・・・」
言われてみれば・・・
普通なら俺達も一緒に捕まってしまうはずなのに・・・
「後々、あのアルカディオスとかいう者を断罪する為の
証人として解放された可能性はあるな。」
「一緒に捕まったら、証人にならないしね〜。」
「極秘情報が拡散する危険もあるのに・・・」
「う〜ん・・・。」
リリーとミント、そしてシャルルの言い分もわかるが、
本当がどうかも怪しいしな・・・。
「これ以上隠し通せんと判断したか。」
「俺達が全員捕まってたら情報は外に出なかっただろう。」
「それはどうかしら?グレイ達は大魔闘演舞の出場者でしょ?
明日・・・急に出場しないとなったらそこから足がつく。」
「王国としても魔導士ギルドは敵に回したくないと思います。」
エルザさんとグレイさんの言葉に
ミラさんとジュビアさんがそう言う。
「だーーーーーーっ!!!!
ゴチャゴチャ言ってねえで助けに行くぞーーーーーーっ!!!!」
ナツさんは縄を力づくで引きちぎり、怒鳴ってそう言う。
「落ち着け。」
「くぱん!!」
マスターは拳を巨大化させ、がナツさんを押し潰した。
「家族を捕らわれちゃ祭りどころじゃねぇわい。
皆・・・同じ気持ちじゃ。」
この場にいる俺達全員、本当は同じ気持ちであるのは当然・・
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ