第31話
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っと、最後に都合よく皆さんのせいにしたんだと思いますわよ。」
(あの執着ぶりを考えると、それはなさそうだが……)
(ま、あえて否定しなくても。)
(ああ……これ以上混乱させることもないからな。)
(クスクス♪)
店長の言葉を聞いたマキアス達がそれぞれ小声で話し合っている中、その様子をレンは面白そうに見守っていた。
「とりあえず―――大したものではありませんけどほんの気持ちですわ。どうぞ、受け取ってくださいまし。」
そして店長はリィン達に大量の7属性のセピスを渡した。
「これはセピス……十分、大したものだと思いますけど……」
「ふふ、そこはこの宝飾店―――そのような欠片でしたら、いくらでも余っていますので。」
「あはは、なるほど……どうもありがとうございます。」
「ふふ、どういたしまして。こちらこそ、本当に救われましたわ。」
その後リィン達は宝飾店を出て広場でブルブランとの邂逅について話合いを始めた。
〜ドライケルス広場〜
「ふう……さすがに疲れたな。”怪盗B”……ふざけた輩がいたものだ。」
「ドヤ顔で見てたかと思うとちょっとむかつく。」
ラウラの言葉にフィーはジト目で頷き
「うーん、帝都では結構知られている名前なんだけど……」
「前々から胡散臭いとは思っていたがここまで悪ふざけが過ぎるとはな……」
「………………」
「あら、リィンお兄さん、どうしたのかしら?」
エリオットとマキアスが話し合っている中、真剣な表情で考え込んでいるリィンが気になったレンがリィンに声をかけた。
「いや……考えてみたら凄まじいほどの技術だと思ってさ。あんな大仕掛けに変装まで……常識外れの能力を持つのは確かだ。それこそ武術における”達人”と言っていいくらいの。」
「それは……」
「……確かに。」
(へえ?)
リィンの推測にラウラとフィーが真剣な表情で頷いている中、レンは興味ありげな表情でリィンを見つめていた。
「そんな人間が、どうして僕らにちょっかいをかけてきたのかな……?」
「しかもB班ではなく、僕達A班を名指しでか。……うーん。さっぱり訳がわからないぞ。」
ブルブランの意図にエリオットとマキアスが考え込んでいるとリィンのARCUSの音が鳴り始めた。
「おっと……」
「なんだ、また父さんか?」
自分のARCUSに通信が来た事に気付いたリィンは通信を開始し、その様子を見ていたマキアスは首を傾げた。
「はい、こちら士官学院Z組、リィン・シュバルツァーです。」
「ハロハロー。頑張ってるみたいじゃない。」
「その声は……サラ教官ですか。
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