暁 〜小説投稿サイト〜
IS〜夢を追い求める者〜
第2章:異分子の排除
第32話「桜VS簪&本音」
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使えなかった事に暗くなる簪。
  しかし、実際本音の言う通り相性が悪いのでむしろ使わなくて正解だった。

「ほらほら〜、次はゆーゆーとあっきーの番だから、気を切り替えようよ〜。」

「あ、うん。...よし、じゃあ、行こうか。」

  頬を軽く叩き、気を取り直して観戦する事にした。

「二人のペアは...鷹月さんと...あぁ、彼女になったんだ。」

「知ってる人〜?」

  対戦表を見てそう言った簪に、本音が尋ねる。

「同じクラスだから...。それに、彼女は諦め悪いからいい勝負するかも...。」

「へぇ〜...かんちゃんみたいだね。」

「...私より凄いと思う。...諦めが悪いというより、不屈?」

「なるほど〜。」

  観客席に向かいながら、二人はそんな会話をする。















   ―――表示されている対戦表には、“高町なのは”という名前があった。
















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