第2章:異分子の排除
第32話「桜VS簪&本音」
[6/9]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
..!!」
バ、ギィイイン!!
“水”を宿した、鋭い一閃。
それを桜はまともに防いでしまい、ブレードが折れる。
「ぐっ....!」
「はぁあっ!」
ブレードが使い物にならなくなり、本音の攻撃を防いでいたブレードを盾にする。
またもやブレードが使い物にならなくなるが、なんとか直撃を避ける。
「(...見事...なら、次を見せようか....!)」
無理矢理簪の攻撃を防ぎ、間合いを離した桜は薄く笑う。
「好機....!」
「っ...かんちゃん!!」
「なっ....!」
武器を二つ破壊し、簪は追い打ちをかけようとして、本音が叫ぶ。
...瞬間、簪の攻撃は回避され、後ろに回り込まれていた。
「...一対一ではないとはいえ、身近な者以外でここまでやるのは称賛に価するよ。...よって、俺も力を出そう。」
「っ....!」
“力を出す”。そう言った桜から簪は慌てて距離を取る。
「今の俺のISの武装は、至ってシンプルだ。予備こそ多いが、ブレード、ハンドガン、アサルトライフル、グレネードと、なんの変哲もない武装しかない。」
「代表決定戦で使った武装は〜?」
「使う気はないな。」
本音の言う武装とは、セシリアのBT兵器を再現した武装の事だ。
「舐められたもの....!」
「...代わりに、純粋な戦闘技術でやってやるよ。」
武装を出し惜しみする。そう言われた簪はその言葉を撤回させようと意気込む。
しかし、桜が続きの言葉を言い終わった瞬間、その意気は破られた。
「えっ...きゃあっ!?」
「かんちゃn....あうっ!?」
避ける間もなく、桜は二人を斬る。
二人とも咄嗟に反撃していたのだが、それすら水のように躱された。
「“風”と“水”の真髄...見せてやろう。ここからは一撃も貰わない。」
「っ....!」
空気が変わったのを簪は感じ取り、戦慄する。
...確信してしまったのだ。“攻撃が当てれそうにない”と。
「でも...諦めない....!」
「やぁっ!」
それでも一矢報いてやろうと、簪は奮い立つ。
それと同時に本音が桜に攻撃を仕掛ける。
「.........。」
「っ、え....!?」
「本音!」
しかし、それは紙一重で回避され、逆袈裟切りでブレードが断ち切られる。
まるで豆腐のように切られ、一瞬とはいえ本音は硬直してしまう。
そんな隙を桜が逃すはずがないので、すぐさま簪がフォローに入る。
「仮初の“水”では...防げん!」
「っ、くっ....!!」
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ