暁 〜小説投稿サイト〜
IS〜夢を追い求める者〜
第2章:異分子の排除
第32話「桜VS簪&本音」
[4/9]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


  アリーナに響く爆発音に、試合を見ていた秋十とマドカはそう呟く。

「でも、桜さんまだまだ力を出してないっぽいね。」

「そういえば、まだ“風”しか使ってないな。」

  そう。桜はまだまだ力を出していない。
  しかし、同時にもうすぐ力を出すだろうと、二人は思った。

「...あれ?ユーリは?」

「ユーリならペアの子と一緒にいるよ。秋兄も行って来たら?」

「...そうだな。試合も近いし、行ってくる。」

  トーナメント初戦で躓く訳にはいかないと、秋十はペアの下へと行く。

「私は...後の方だから今はいいか。」

  残されたマドカは、もう少し試合を見ておくようだ。







「....っと...!」

  爆風から桜が飛び出す。
  SEは確かに削られたが、まだまだ戦えるようだ。

「(...互いを信じあっているからこそ、できる行動か...。)」

「はぁっ!」

「っ!」

  ふと、先ほどの攻撃について考えると、そこへ簪が攻撃を繰り出す。
  それを桜はブレードで防ぐと、簪は上を通るように回り込みながらさらに攻撃する。
  もちろん、桜は背後を取られまいと動くが...。

「それ〜っ!」

「くっ!」

  その簪の後ろから同じように迫ってきていた本音に阻まれる。

「...やっぱり、爆風を利用してダメージを減らしていたか...!」

「さくさくの後ろにいたからね〜。」

  本音が爆風を受ける時、爆風と本音の間には桜がいた。
  なので、爆風を受けるのに一瞬のタイムラグがあり、その時に爆風を利用して大きく離れる体勢を取り、爆発に巻き込まれるのを防いだのだ。
  ちなみに、桜は“水を宿す”事で爆発を一部切り裂き、ダメージを抑えた。

「さて....。」

  今桜が展開している武装はブレード二本。
  そのブレードで左右からの攻撃を防いでいる所だ。
  だが、それも一瞬。二人は一斉に連撃を放ってくる。
  そこで、桜が打った手は....!

「いっくよ〜!」

「は、ぁあっ!!」

     ギギギギギギギィイン!!

「っっ...!全部、防がれた...!?」

「...“動きに風を宿し、身に土を宿す”...さぁ、所謂第二形態だ。来い。」

  今までは“風を宿す”だけだったが、鋼の如き力と防御力を発揮する“土”も宿して、桜は二人の攻撃を全て受け止める。

「っ...まだ、その先を行く!!」

「あまり見せびらかしたくないんだけどね〜。」

  一度間合いを離し、再度二人は攻撃を仕掛ける。
  簪は薙刀のリーチを生かし、柄なども利用した攻撃。
  本音は、家系が家系だから
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ