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ソードアート・オンライン〜隻腕の大剣使い〜
第73話敗北を告げる弾丸の味
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》は自分の試合直前に装備した方がいいわよ」

そうした方がいいのは理解出来た。オレはシノンの言葉に頷き、今シノンが行おうとしている行動に嫌な予感を感じた。そのシノンの行動とは、システムウィンドウの装備メニューを操作してーーー全装備を解除して黒い下着姿になったことだった。

「え!?ちょっ、ちょぉっ・・・!!」

「?何してるの?あなたも早く着替えないと・・・はっ!」

オレは当然目を反らすが、シノンはそれに対して疑問符を浮かべるが、どうやらーーー

「そういえば、あんた男だったわね・・・!!」

ようやくオレが性別反転事故によって女になっただけの男だと思い出したようで、オレが目を開いた時にシノンはーーー下着を隠し、羞恥と怒りによって顔を赤く染めていた。そして彼女の右手がーーー

「このっ・・・!!/////」

オレの左頬を捉え、オレに物理的な衝撃と精神的なダメージを与えた。




******




痛い、顔が痛い。心が痛い。女子にビンタされたの初めてだぞーーー女子のビンタってこんなにいたかったんだ。

「誠に申し訳ありませんでした・・・」

「・・・まあ初めに男だって言ってたし、あれは反射的にそうしただけだから特別に許してあげる。次同じことやったら頭ぶち抜くから!!!」

「はい。肝に命じさせていただきます・・・」

とりあえずさっきのシノン下gーーー男子禁制の聖域を見た件はオレが元々男だと言っていたことで一応水に流してもらえることになった。でもそれ以上に悲しい。オレのアバターが女だから見ないようにという理由で、女性プレイヤーのシノンに装備替えを手伝ってもらってしまった。これ以上の屈辱、恥辱が存在するだろうか。羞恥心よりも悲しみが勝って仕方がないーーーこの赤い《コンバットスーツ》もオレみたいな奴に着られて可哀想だな。予選開始まであと10分、頼むから早く始まってくれ。

「最低限のことだけ説明しておく。その後は本当に敵同士だから」

「・・・ありがとう!」

「勘違いしないで」

この『勘違いしないで』もただのツンデレだったらまだ楽な方なんだけどーーー100%ツンなんだよな、コレ。
シノン曰く、カウントダウンが0になったら、ここにいるエントリー者は全員どこかにいる予選一回戦の相手と二人だけのバトルフィールドに自動転送される。フィールドは1kmの四角形(スクエア)、地形のタイプは変更、時間はランダム。最低500m離れた所からスタートして、決着したら勝者はこの待機エリアに、敗者は一階ホールに転送される。負けても武装のランダムドロップはなし。オレたちFブロックは64人だから、5回勝てば決勝進出、本大会への出場権が得られる。

「これ以上は説明しないし、質問も受け付けな
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