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ソードアート・オンライン〜隻腕の大剣使い〜
第73話敗北を告げる弾丸の味
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いうのがアメリカの企業なんだけど、このJPサーバーには日本人もいるみたい。だけどほら、GGOって日本でもアメリカでも、法律的には結構グレーらしくて・・・」

「通貨還元システムのせいですね」

表向きのホームページでは最低限の情報しかなくて、キャラ管理や通貨還元用の電子マネーアカウント入力などのゲームに関する手続きはほとんどゲームの中でしか出来ないらしい。それを聞いた瞬間、オレが今までGGOに抱いていた印象が甘いと思えてしまった。

「だから、現実世界ともほぼ完全に切り離されているの。でもそのせいで、今の自分と現実の自分がまるで別人みたいに・・・」

「?」

「ううん。何でもない、ごめん」

何でだろうーーー今のシノンの表情に、何か懐かしい物を感じる気がする。いや、懐かしいというよりは何かオレと似ている何かが見えた気がするーーー

「そろそろ予選会場に行かないと。準備は良い?」

「え、ええ・・・」

「こっち。この地下なの」

そうだ。今はBoBに出ることが最優先事項だ。シノンに感じた物は置いておいて、とにかく今は予選会場に行かないと。オレたちはシノンが指を差した方向にあるエレベーターに乗って、地下のBoB予選会場に向かって行ったーーー




******




エレベーターが到着した合図の緑色のランプが点滅し、開いた扉を潜った先にはーーー銃器を手に持ったり、肩に担いだりしているGGOプレイヤーたちがいた。その目はライバル心のような物を伝える程、鋭く強い眼差しだった。この中に死銃(デス・ガン)がーーー

「どうしたの?」

「いえ、何でもないです・・・」

「そう?まず控え室に行こう。あなたもさっき買った《コンバットスーツ》に装備替えないと」

「あ、はい」

確かにそうだな。予選開始まで残り28分、それまでにシノンの言う通り装備を替えよう。今ここで死銃(デス・ガン)を見つけるのは流石に無理だ。オレはシノンに続いて他の大会出場者の間を通って控え室に向かって歩き出したーーー




******




控え室に到着して早々、シノンが床から飛び出した三角形の椅子に足を組んで苛立っているかのように座り出した。

「全く、お調子者ばっかり!」

「え!?お調子者!?さっきの厳つい人たちが?」

「そうよ。試合の30分も前からメインアームを見せびらかすなんて、対策してくださいって言ってるようなモンじゃない」

言われてみれば確かに。GGOのプレイヤーはほぼ全員がガンマニアだって聞いたことがあるし、そんな銃器に詳しい連中に自分の武器を見せてるようなモンだしな。確かにお調子者って言っても納得出来るーーー

「あなたも刀と《FiveSeven
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