機動戦艦ナデシコ
1420話
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で難しいだろうし、それをチェックする人員の問題もあるか。
「……ちょっと。最初からこういう場所に入るのなら、別に私が一緒に来る必要ってなかったんじゃない?」
「そうでもない。神楽坂も気配を読むとか、普通に出来るだろ? なら丁度いい。誰か来ないか見張っててくれ。ああ、バッタには気配がないから、音にも注意しろ」
「アクセルの方が耳も気配を察知する能力も高いのに、私がそんな事をやる意味あるの?」
「俺だけだと何かを見落とす事もあるからな。そういう意味では、誰が別の奴が一緒にいるってのはいい。それに……」
「それに?」
コンピュータを見ながら、空間倉庫から一枚のディスクを取り出す。
以前木連に来た時に、こちらのコンピュータの規格についてはきちんと調べてある。
そこからデータを抜き出すハッキングソフトを技術班に作って貰った。
「俺はこっちの作業に集中しないといけないし」
「アクセルなら、その作業をしながらでも気配の察知とか出来るでしょ?」
「否定はしないけどな」
そもそも、どうしても近づいてくる相手を察知したいのなら、スライムを数mm程度に細くして廊下に配置しておけばいいだけなのだから。
「むぅ……ちょっとくらい否定しなさいよね。こっちは私が見張っておくから、データを引き出しなさい」
溜息を吐きながらもそう告げたのは、やっぱり神楽坂も暇をしていたからなのだろう。
にしても、基本的にはいい子ちゃんだった神楽坂が、建物に忍び込んでデータを抜き取るのを許容するとは……今更ながらに時の流れってのは恐ろしいものがある。
いや、シャドウミラーに所属する以上この手の裏の仕事も当然やって貰わなきゃ困るんだけど。
だからって何の罪もない子供を何の躊躇もなく殺せるようになれとは言わないけど、それでもそういう決断をしなければならない時が来るかもしれないというのは事実な訳で……
そういう時に神楽坂はどうするんだろうな。
そんな風に思いながら、取りあえずコンピュータにハッキングソフトを読み込ませながら起動していく。
これでハッキングが成功していれば、このコンピュータは動いていないという風にこの基地には認識されている筈だ。
消費電力とかも上手く調整しているって説明だったから、技術班を信じておこう。
これでいきなりここに木連の軍人が突入してきたりしたら、これを作った技術班のメンバーはレモンにお仕置きされる事になるだろうし。
レモンのお仕置きというのは滅多にないだけに、その威力は凄まじいものになりそうだ。
普段はエキドナや茶々丸、セシルといった面子にお仕置きされる事はあっても、レモンは大御所という感じでドッシリと構えているからな。……どちらかと言えばラスボスって感じのイメージが強いんだが。
この
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