機動戦艦ナデシコ
1420話
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るし、白鳥達はこの件を俺に結びつけるのも難しくないだろう。
だから、出来れば見つからないに越した事はない。
……つまり、俺が頼りにしていると言った神楽坂の能力は発揮されないのがベストなんだよな。
それに侵入するという意味では影のゲートがあるので、そこまで難しくもないし。
「じゃあ、中に入るから近くに来てくれ」
「……変な場所、触らないでよ?」
「お前がそういう事を言うと洒落にならないんだから止めろ」
悪戯っぽくそう言ってくる神楽坂に言葉を返すと、本人は何故か嬉しそうな笑みを浮かべながら近づいてくる。
それを確認し、影のゲートを展開して俺と神楽坂の姿は影の中に沈んでいく。
「あまり慣れないわよね、この感触」
「別に初めてって訳じゃないだろ? もう何回も経験してるんだし、そろそろ気持ち良くなってきてもいんじゃないか?」
「……ちょっと、セクハラは止めてくれる?」
「うん? セクハラ? ……ああ」
俺には全くそんな気はなかったんだが、どうやらいつの間にかセクハラ発言をしていたらしい。
うん、今俺の口から出た言葉を思い返してみれば、少し意味深に取れないこともない、か? 特に神楽坂はその外見でモテてはいるのだが、好みが年上……いや、年上過ぎという一面もあって、どうやってもそういう展開になるのは難しかった。
20代になった今だったら、中年以上の渋い男をゲット出来そうな気がするけど……何故か今はそうしないんだよな。
中年以上の男であれば誰でもいいって訳でもないんだから、しょうがないのかもしれないが。
「ちょっと、どうしたのよ。いきなり私の顔をじっと見て。セクハラ発言を謝る気にでもなった? まぁ、アクセルの場合は存在そのものが猥褻物だけど」
「いや、それはどうなんだよ」
ちょっと聞き逃せない言葉にそう返すと、神楽坂から向けられたのはジト目。
「何よ、毎晩のようにいいんちょや美砂達の身体を貪ってるような人が猥褻物じゃないとでも?」
「……せめて猥褻人とか猥褻者とかにしておいてくれ」
「やーよ。語呂悪いじゃない」
「語呂で物扱いってのはどうなんだよ。とにかく転移するからさっさとこっちに来い」
「変な真似をしないでよ?」
そんな風に言いながら近づいてくる神楽坂と共に、俺達は影のゲートに身を沈めていくのだった。
影のゲートから出た俺達がいたのは、基地の中でも人のいない部屋だった。当然ここにもコンピュータはあるので、問題なく生産プラントについて調べる事は出来る。
もう使われていない場所なのか結構埃っぽいし、監視カメラの類もないのも影のゲートから出る前にスライムを使って調査済だ。
まぁ、これだけ広い基地だ。全ての部屋に監視カメラを付けるのもコストの問題
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