第31話 =ボス戦=
[1/7]
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
「結構…走ったわね…」
「でも、キリトの、言うとおり…ボス部屋だね」
鳥人どものところからから思いっきし走ったから全員息が上がっている。しゃべるのも切れ切れだ。
この世界じゃいくら全力疾走しても実際には走ってないのだから疲れるなんてことはないがこれは人間だから仕方がないと思う、うん。
一旦深呼吸で息を整え、サチが改めて言うがそこには1層で一回は見たことのあるゴツい扉がドーン!みたいな効果音を発しそうな感じで存在していた。
「リクヤさん、久しぶりだからって戦わないでくださいね。一応言っておきますけどキリトさんもですよ」
「「お、おう…」」
転移結晶も持たず扉を開けようとしたのに反応したのかシリカに釘を刺された白黒の剣士2人こと俺たち。そこには数ヶ月リーダーをやっていたからこそなのか威厳に満ち溢れていた。
リーダーに従い転移結晶をアイテム欄から取り出し握り締め扉に触れる。すると扉はいつもどおり軽い力でゴゴゴッと音を響かせながら開いていく。
「さて…どんなヤツなんだろうな…」
俺たちが部屋に足を入れると部屋の隅に炎が灯った。そのまた奥に炎が灯りすべての炎が灯ると今までの数倍の幅の道のような部屋が俺たちの目に入る。そして部屋の真ん中には羽をたたんだ紅い鳥がこちらに気づいて歩いてくる。
「今回は小さくて逆に難しいかもな…」
「……ねぇ…キリト…気のせい?どんどん大きくなってる気がするんだけど…」
「多分…気のせいじゃないわよ…私も同じこと思ってるから…」
最初はタカみたいな大きさで的が小さいかと思っていたらこちらに近づくにつれドスン、ドスンと音が立つ。
そして俺たちを見つけたのかその鳥は羽を最大限に広げてピナよりも甲高く音も大きい鳴き声を上げ、鳴き終わると同時にこちらに突っ込んで来た!
「み、みんな避けろ!!」
「きゃああああ!!!」
偶然近くにいたシリカを抱え横に飛ぶ。キリト、ユカ、サチも俺たちとは反対方向に飛び去りそれを避ける。その鳥が突っ込んできたおかげでヤツの頭の上にカーソル、そして名前が表示される。《Claws of a hawk》…クロウズ オブ ア ホーク?鷹の爪って意味か?
でもそんなことを追及する暇もないので着地と同時に武器を抜く。
「おぉぉぉ!!」
最近の持ち方である逆手で大剣を持ち掬い上げるようにして斬りかかる。だが翼を羽ばたかせ後ろに飛び去ってそれを避ける。さらにこのときに出来た風で距離を広げられてしまう。巨大な羽でやられるので周りの皆にも影響が出てしまい攻撃を躊躇せざるを得なかった。
ボス戦だというのにもう一本出してなかったことを思い出し早速装備しまた逆手でそれを持つ。その間にキリト、サチが相手に攻撃を仕掛けるが上空に飛んでまた
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ