第121話
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らう事になったんだよ。――――全てを終えた時、アルカンシェルに戻ってもらう為に。チキさんやリウイ陛下からも彼女がメンフィルやラギール商会から離れる事の許可ももらっている。」
ノエルの疑問にロイドが静かな表情で答え
「そうですか……………それはよかったですね………」
ロイドの答えを聞いたノエルは複雑そうな表情で言った。
「………最初に言っておきますが、謝るつもりはありませんよ。私は私の信念に従って貴女達と対峙したのですから………――――ディーター大統領達に従う貴女達と同じように。」
「リーシャ……………」
その時リーシャは目を伏せて呟いた後真剣な表情でノエルを見つめ、リーシャの言葉を聞いたロイドは複雑そうな表情でリーシャを見つめ
「別に謝ってもらう必要はありませんよ………軍人としてロイドさん達と対峙したあたしのように………貴女もイリアさんやアルカンシェルの為にあたし達と対峙しただけでしょうし………」
ノエルは目を伏せて呟いた後疲れた表情になり
「ノエル………リーシャ………ごめんね……キーアのせいで………」
ノエルの言葉を聞いたキーアは悲しそうな表情でノエルとリーシャを見つめた。
「……キーアちゃんは謝る必要ないよ。悪いのはキーアちゃんを利用しているディーター大統領、そしてイリアさんを傷つけた赤い星座なのだから……」
「え……まさか貴女………キ、キーアちゃんなの……?た、確かに声や容姿とかキーアちゃんそっくりだけど………い、一体何が……?」
キーアの言葉を聞いたリーシャは微笑みながらキーアを見つめ、ノエルは戸惑いの表情でキーアを見つめた。
「―――その事も含めてあの後色々とわかったことを説明するよ。」
その後ロイド達はキーアの事も含めてさまざまな事情を説明した。
「そ、そんな事が……………」
事情を聞き終えたノエルは疲れた表情になった。
「今の話を聞いてもらって改めて聞く事がある。――――なあ、ノエル。大義に殉じて満足だったか?」
「え……………」
ロイドの言葉を聞いたノエルは呆け
「何の欺瞞もなく、間違っているとわかっていてもただひたすらに無理矢理真っ直ぐにしかいられなくなった。それは君やソーニャ副司令……そして国防軍の兵士達も同じだ。そんな気持ちを抱えたままで、抗う事を決めた局長やギュランドロス司令達………そして俺達が持つ”想い”…………いや、”信念”に勝てると思っていたのか?”神機”という”力”に目が眩んだ君達に。その結果が今の状況だ。――――違うか?」
「………っ……………」
真剣な表情で語りかけてきたロイドの言葉を聞いたノエルは辛そうな表情で唇を噛みしめ
「へえ?中々キツイ事を言うじゃないか。」
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