第121話
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ったのか。」
「ロイドさん………」
「ロイド……」
「…………………」
疲れた表情で答えたロイドの言葉を聞いたティオとキーアは心配そうな表情をし、ランディは目を伏せて黙り込んでいた。
「――――わかりました。でしたら私達がご案内します。兄様。」
「ああ。―――こっちだ。」
「ありがとう、エリゼさん、リィン。」
その後ロイド達はエリゼとリィンの案内によって砦内の牢屋に向かい始めた。
「あら?貴方達は………」
「皆さん………お久しぶりですね。ご無事で何よりです。」
ロイド達が部屋に向かっているとペテレーネとティアがそれぞれ護衛の親衛隊員と共に異なる部屋から出てきてロイド達に気付いて会釈をした。
「ペテレーネ神官長……それにティア神官長も。」
「お二人ともお久しぶりです。」
「どうしてこんな所にいるんスか?」
ペテレーネ達を見たロイドは驚き、ティオは会釈をし、ランディは目を丸くして尋ねた。
「私達は先日の制圧作戦で怪我を負った国防軍の兵士の方々の傷を癒して回っている最中なんです。」
「へえ?敵だった連中にわざわざ貴方達ほどの人達が動いているんだ?」
ペテレーネの話を聞いたワジは目を丸くし
「………傷ついている人々に敵も味方も関係ありません。」
「”神機”の力に目が眩んだ彼らもある意味、被害者と言ってもおかしくありません。」
ワジの質問にティアとペテレーネは静かな口調で答え
「………ありがとうございます。」
「フム。評判通り2人ともまさに”聖女”の称号で呼ばれるべき心優しき娘達のようだな。」
ティアの答えを聞いたロイドは静かな表情で会釈をし、ツァイトは感心していた。
「あら?リーシャさん……リィンさんやエリゼさん、カーリアン様やエクリア様までどうしてロイドさん達と共に……?」
「それにお母様まで………」
そしてリーシャ達に視線を向けたペテレーネとティアはそれぞれ目を丸くし
「―――殿下のご好意によりこの度、再びロイド達に力を貸す事になり、彼らと共に同行する事になりました。」
「私は殿下の指示によって兄様達と共にロイドさん達に同行し、彼らに力を貸すことになりました。」
「―――私はイリーナの頼みによるものです。」
「私は彼らについて行けば面白いと思ったからよ♪」
二人の疑問にリィン達はそれぞれ答え
「―――私はロイド達の力になりたいのが一番の理由と………もう一つの理由は……――――亡くなったガイさんの真実を知る為よ。」
セシルは目を伏せて答えた後真剣な表情で言った。
「お母様………―――わかりました。お母様達が無事戻って来れるように毎日イーリュンに祈りを
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