第120話
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ね………」
エクリアは静かな笑みを浮かべて言い
「………………………」
リウイは真剣な表情で黙り込んでいた。
「イリアさんがそんな意気込みで舞台復帰を目指している中………君にとって一番大切なものはなんだ?ディーター大統領や”赤い星座”への復讐か?受け継いできた”銀”の道か?それとも………」
そしてロイドがリーシャに尋ねたその時
「………そんなの……………そんなの言えるわけ……言えるわけないじゃないですか。血塗られた私が………闇に生きてきた私なんかが………」
リーシャは顔を俯かせて呟いたが
「―――誤魔化すな、リーシャ。俺は君に、本当に”大切なものは何か”と聞いてるんだ。頑張らずにはいられない……君の魂が求めずにはいられない大切なものは何なんだ?」
「っ……!そんなの―――アルカンシェルに決まってます!」
真剣な表情で尋ねたロイドの言葉に唇を噛みしめた後顔を上げて涙を流して必死の表情で叫んだ!
「私はまた……あの舞台で踊りたい!イリアさんや、シュリちゃんや、劇団のみんなたちと!ただ――――それだけなんです!」
そして涙を流しながら声を上げて本心を言い
「あ…………」
「……フフ……………」
「ようやく本音を言えたわね……」
リーシャの本心を聞いたティオは明るい表情をし、ワジは口元に笑みを浮かべ、ルイーネは微笑み
「……そっか。」
ロイドは静かな笑みを浮かべて頷いた。
「……あなた。」
その時イリーナがリウイに静かな口調で話しかけ
「…………………ぁ……………」
イリーナの言葉を聞いたリーシャは呆けた声を出して複雑そうな表情でリウイに視線を向け
「……………………」
ロイドは厳しい表情でリウイを睨んでいた。
「―――――好きにしろ。既に報酬分の働きはしてもらっているし、お前と契約を結んでいたチキが契約を終えるというのなら異論はない。イリア・プラティエの治療も契約通りティア達にさせるから、安心しておけ。―――ロイド・バニングス。」
「は、はい!」
そしてリウイは静かな口調で答えた後外套を翻してロイド達に背を向けた後ロイドの名を呼んだ。
「――――捕えた国防軍の情報によるとエリィとマクダエル元議長はミシュラムの迎賓館に監禁されている。警備をしている者達は”赤い星座”の部隊だ。二人を取り返すつもりなら、気を引き締めてかかれ。」
「エリィ達がミシュラムに……!?あ、ありがとうございます………!」
「フッ。中々お目にかかれない一騎打ちを見せてもらった礼だ。先程の一騎打ち………見事な戦いだった。」
リウイの情報を聞いたロイドは明るい表情をし、ロイドの言葉を聞いたリ
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