第117話
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い表情をした。
「ええ。私だってルファディエルと同じロイドの”お姉ちゃん”なんだからずっと力になりたいと思っていたし…………それに……私も知りたいの。ガイさんの死の真相を。貴方達についていけば、きっとわかると思うの。」
驚いているロイド達に微笑みながら答えたセシルは決意の表情になり
「セシル姉……………」
(…………………)
セシルの表情を見たロイドは複雑そうな表情をし、ルファディエルは目を伏せて黙り込んでいた。
「王様達はセシルさんがロイドさん達について行く事は反対しないんですか?」
その時リタはリウイを見つめて尋ねた。
「………これでもセシルの性格はそれなりに把握しているつもりだ。だからセシルが一度決めた事は絶対に曲げない事もわかっている。――――そこの所はティナと一緒だな。」
リタに尋ねられたリウイは答えた後苦笑しながらセシルを見つめた。
「リウイ陛下…………………ありがとうございます。セシル姉、これからよろしくな。」
リウイの言葉を聞いたロイドは驚いた後会釈をし、セシルを見つめ
「ええ。……そういえばツァイト君ともあの大統領演説の日以来だったわね。アリオスさんに連れられたキーアちゃんを追っていって、そのまま行方がわからなかったけど……」
見つめられたセシルは微笑んだ後、ツァイトに話しかけた。
「うむ、追跡していたが……あの”剣聖”が湖に出たことで、完全に振り切られてしまってな。ロイド達には悪いと思ったが、一度態勢を整える為に部下たちの元へと戻っていたのだ。思えば、あの場にいたおぬしにはいらぬ心配をかけてしまったな。」
「くすっ、大丈夫よ。それよりツァイト君が無事でよかったわ。それに、今もロイド達を一生懸命助けてくれてるのよね。これからは一緒に頑張りましょうね。」
目を伏せて言ったツァイトの言葉を聞いたセシルは優しげな微笑みを浮かべた後ツァイトの頭を優しく撫でた。
「!……………………………」
頭を撫でられたツァイトは驚いた後黙り込み
「ふふ、ツァイト君と一緒にいると、何故だかとても落ち着くのよね。あっ………ごめんなさい。こんな気安く撫でてしまって、気を悪くさせたかしら?」
セシルは静かな笑みを浮かべた後目を丸くしてツァイトを見つめ
「……フフ、いや。悪い心地はしなかった。――――キーア。ウルスラ間道でお前に教えられた通りだったな。」
見つめられたツァイトは静かな笑みを浮かべた後キーアに視線を向け
「えへへ………」
視線を向けられたキーアは微笑んだ。
「ええっ!?じゃ、じゃあもしかしてセシル姉が………!?」
(セシルが”ウルスラの聖女”………フフ、まさかセシルがウルスラの末裔とはね……)
「な
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