第117話
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格外”だったなんてね……」
「多分ペテレーネちゃんやシルフィエッタさんが”神”を召喚したのではないですか?いくら”至宝”といえど、所詮は”創られた存在”。どう考えても本物の”神”の力には敵いません。」
カーリアンの質問に答えた兵士の話を聞いたワジは真剣な表情で呟き、リタは自分の推測を言い
「あ、あの……ノエルさんやソーニャ司令……いえ、国防軍の兵士の方達はどうしたのですか?」
「まさか殺しちまったのか?」
ティオは不安そうな表情で尋ね、ランディは目を細めて尋ねた。
「いえ。国防軍の者達は全員生きて捕えるようにとの厳命が下されておりましたので、全員怪我は追っていますが生存して捕縛してあります。」
「そうですか………」
「ノエル達、生きていて本当に良かったよ〜。」
兵士の話を聞いたロイドとキーアは安堵の溜息を吐き
「しかしなんでまた敵兵全員捕縛なんて、めんどくさい事が厳命されているんだ?」
「初任演説の時、あれだけメンフィルの事を罵倒していたのですから、殺してもおかしくないと思うのですが………」
ランディは不思議そうな表情をし、ティオは考え込み
「………多分、イリーナ様がリウイに頼んだんじゃないかしら?イリーナ様は優しい方だから、故郷に自分の事を罵倒されても気にしないどころか、敵国の民の身も案ずるほどの方だし。」
カーリアンは考え込んだ後言った。
「なるほど………」
「さすがは”聖皇妃”だね。」
「うむ。ひょっとすればウルスラ並みの心優しき娘かもしれぬな。」
カーリアンの話を聞いたロイドは明るい表情をし、ワジは口元に笑みを浮かべ、ツァイトは頷きながら言った。
「しかし国防軍……でしたか?連中、あまりにも弱すぎて拍子抜けしましたね。そのお蔭で捕縛も容易でしたし。あれならまだ、本国で魔物や賊の討伐をしていた方が歯ごたえがありますよ。」
「ええ。あんな殺す価値もなく、実戦経験もロクにないように見える雑兵共を集めただけで我等メンフィルに逆らうとは……まさかあれほどの身の程知らずがこの世に存在していたとは想像もできませんでしたね。あんな連中を討ち取っても、誇りどころか恥になりますよ。」
「「「……………………………」」」
そして嘲笑しながら言ったメンフィル兵達の話を聞いたロイドやティオは複雑そうな表情で黙り込み、ランディは目を伏せて黙り込んだ。
「ま、”神機”の力を頼りに今まで強気でいたようなものだしね。それでもう一度だけ確認するけどリウイやイリーナ様達はベルガード門にいるのね?」
「ハッ!現在はギュランドロス殿率いるクロスベル警備隊と共に今後の方針を模索中との事です!」
カーリアンの疑問に兵士は答え
「ギュランドロス
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