第116話
[1/5]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
〜鉱山町・マインツ・宿酒場”赤レンガ亭”〜
「フフ……………さてと。それじゃあ、あたしもあなた達に同行させてもらおっかな?」
ロイド達の会話の様子を笑いながら見ていたグレイスは口元に笑みを浮かべてロイド達を見回し
「へ……!?」
「いきなり何を……」
グレイスの言葉を聞いたロイドは驚き、ティオはジト目でグレイスを見つめた。
「だって今後の動きの中心はあなた達になりそうだし。ジャーナリストとしてはちょっと見過ごせないわね!」
「いや、でも……」
グレイスの話を聞いたロイドは苦笑し
「うーん、僕は別に構わないけど。マスコミの人間を乗せたらアッバスがうるさいだろうねぇ。」
「キーアも記事にされたら、困るよ……………」
ワジは考え込んだ後口元に笑みを浮かべ、キーアは疲れた表情で言い
「あー、心配しないで。記事にしたいのは山々だけど今はそんな状況じゃないしね。今のあたしは、クロスベル独立国がどうなるかだけが知りたいの。この欺瞞に満ちた新体制が果たして”歴史に選ばれるのか”をね。」
二人の言葉を聞いたグレイスは真剣な表情で言った。
「歴史に選ばれる……?」
グレイスの言葉を聞いたロイドは不思議そうな表情をし
「こう言っちゃなんだけど大陸全土の混乱はかなりのものよ。その一因が、ディーター大統領にあることは否定できないけど……彼が退いたからといって、この危機が乗り越えられるかしら?」
「………それは…………………―――――恐らく局長達――――”六銃士”がクロスベルを支配し、危機を乗り越えると思っています。」
「実際、ヴァイスさん達はメンフィル帝国と既に同盟を結んでいる形ですし………あのメンフィル帝国が味方になれば、恐いものなしかと。」
「IBCで”覇王”も認めていたしな……」
グレイスの言葉を聞いたロイドは複雑そうな表情で考え込んだ後真剣な表情で答え、ティオは静かな表情で言い、ランディは溜息を吐いて言い
「マジ?カーリアンさんがいるのは”ラギール商会”の思惑かと思っていたんだけど………」
二人の答えを聞いたグレイスは信じられない表情をしてエルミナを見つめ
「………ええ。既に我々”六銃士”による革命が成功した際、正式にメンフィルと同盟を結ぶ形となり、新たなクロスベル――――『クロスベル帝国』を建国すると同時にメンフィル軍と共にエレボニア、カルバードの同時侵略の開始を予定しています。」
「………………………」
見つめられたエルミナは静かな表情で答え、ミレイユは複雑そうな表情で黙り込み
「なっ!?」
「既にそこまで具体的な計画もできているなんて…………」
「…………………」
「前代未聞の歴史が
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ