第百四十一話 ケスラー艦隊
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に15000隻を引き連れて貰う」
「なるほど、それにしても、出撃はいつ頃なのですか?」
「それは、明年2月から3月頃にオーディンを出撃させる予定だ」
「なんと、あと正味4ヶ月ほどではないですか、些か早すぎる気がしますが」
ケスラーにしても皇帝陛下とテレーゼの考えであれば、吝かではないが、初めて指揮する寄せ集めの艦隊を僅か4ヶ月で手足の様に動かさねばならないとはと驚愕していた。
ケスラーの問にエーレンベルク元帥が苦笑いしながらも、机から資料を持って来て、ケスラーに渡す。
「中将の心配も尤もだが、その資料を見れば納得できるはずだ」
エーレンベルク元帥から受け取った資料を見ながら、幕下に入る将官を見た結果、ケスラーも納得した。
「なるほど、参謀長にメックリンガー少将、副参謀長にミュラー准将、参謀にベルゲングリューン大佐、ビューロー大佐、ジンツァー大佐、副艦隊司令官にミッターマイヤー少将、分艦隊司令官にビッテンフェルト少将、ロイエンタール准将、ワーレン准将、ルッツ准将、ファーレンハイト准将、ケンプ准将、アイゼナッハ准将とは」
ケスラーも知っている連中であるが、皆が皆優秀な人材である。
ケスラーの表情を見たエーレンベルク元帥が笑い始める。
「どうかな、中将、此だけの人材は帝国軍としても中々集まらんぞ」
「元帥閣下、確かにこの陣容であれば、4ヶ月もあれば平気でしょう」
「では、中将、頼むぞ。便宜上卿の艦隊は単なる最近の混乱により、小規模艦隊が訓練の為に集まったと言う事になる。その為宇宙艦隊の正規の作戦会議には参加せず、エッシェンバッハ元帥に報告は明年2月のイゼルローン要塞による作戦会議までは不要だ」
「はっ」
この日からケスラー中将の艦隊編成が始まった。
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