第30話
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。」
「姉さん…………」
エリオットの疑問に答えたレンの説明を聞いたマキアスは複雑そうな表情をしたが
「――ま、レンの見立てだと”それ以外の理由”もあると思うけどね♪」
「へ……”それ以外の理由”??」
小悪魔な笑みを浮かべたレンの答えを聞くと呆けた表情をした。
「うふふ、自殺をするほどまで追い詰められた女性が自殺した自分を助けてくれた所か自殺しようとした自分を生きるように説得した挙句、自分の為に色々としてくれた男性に対して”恩”を感じる以外で何も思わないなんて、普通に考えてありえないでしょう♪」
「そ、それって………」
「……レイシス王子殿下への想いによって、殿下から離れたくないという気持ちか。」
「えっと………幾らなんでもそれはレンの気のせいじゃないのか?」
レンの話を聞いてある事を察したエリオットは困った表情をし、ラウラは静かな表情で答え、リィンはマキアスを気にしながら訊ねた。
「クスクス、フィオーラお姉さんのレイシス王子を見る目って、エリゼお姉さんみたいにわかりやす過ぎるから、レンの気のせいじゃないわ♪」
「え、えっと………」
「……なるほど。」
「ふむ………」
「あはは……」
レンの答えを聞いたリィンが困った表情で答えを濁している中フィー達は納得した様子でいた。
「………………」
「マキアス、どうしたんだ?」
一方マキアスは複雑そうな表情で黙り込み、その様子が気になったリィンは訊ねた。
「いや………皮肉な運命だなと思ってさ………身分の関係で姉さんは追い詰められて命を断とうとしていたのに、その身分の高い人に助けられた上新たな生活を用意してもらって……そして以前の婚約者同様身分が高い人を好きになってしまってさ…………」
「それは…………」
「―――身分制度が廃止されているリベールだったら、少なくても前のような貴族達からの嫌がらせとかないと思うし、もしマキアスのお姉さんがレイシス王子と恋仲になった時、レイシス王子もそうだけどレイシス王子の妹のクローディア姫も二人の性格を考えたら絶対マキアスのお姉さんの味方をすると思うから大丈夫だと思うよ。」
マキアスの答えにラウラが複雑そうな表情をしている中フィーが静かな表情で自身の推測を答えた。
「へ…………」
「その口ぶりだと……まさかフィーはレイシス王子殿下とクローディア王太女殿下のお二人とお会いした事があるのか?」
フィーの答えを聞いたマキアスが呆けている中リィンは目を丸くして訊ねた。
「ん。ちなみにオリビ……じゃなくてオリヴァルト皇子とも会った事があるよ。」
「ええっ!?オ、オリヴァルト皇子殿下とも!?
「……
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