第30話
[6/8]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
せてレンを見つめていたマキアスだったが我に返ると血相を変えてレンを見つめて訊ねた。
「恐らく同一人物だと思うわよ?フィオーラお姉さんからフィオーラお姉さんの親戚の中に”革新派”の有力人物である帝都知事――――マキアスお兄さんのパパがいるって話を聞いた事があるし。」
「!!」
「そ、それってどう考えても………」
「”恐らく”ではなく”間違いなく”同一人物だな。」
「良かったな、マキアス……!」
レンの説明を聞いたマキアスは目を見開き、信じられない表情をしているエリオットの言葉に続くようにラウラは答えて頷き、リィンは明るい表情でマキアスを見つめた。
「あ、ああ……!でも、どうして姉さんはリベールに……それに命が助かったのに僕達に連絡を一度も寄越してくれなかったんだ……?」
「レイシス王子から聞いた話だけど、レイシス王子の提案でフィオーラお姉さんとフィオーラお姉さんの家族。それぞれを守る為よ。」
「?それってどういう事?」
マキアスの疑問に答えたレンの答えの意味がわからないフィーは不思議そうな表情で首を傾げた。
「マキアスお兄さんの話にもあったようにフィオーラお姉さんって、婚約の件で貴族の人達に目を付けられてさんざん嫌がらせをされたのでしょう?フィオーラお姉さんが生き続けたら、その嫌がらせの矛先がいつか本当に家族に向かうかもしれなかったし、かと言ってフィオーラお姉さんは自殺の決め手となった自分を裏切った元婚約者さんの”愛妾”になるつもりもない。だけど”四大名門”の一つ―――”カイエン公爵家”と婚姻を結ぶことになる元婚約者さんを振った事で元婚約者さんの実家や”カイエン公爵家”の顔に泥を塗って、フィオーラお姉さんもそうだけどフィオーラお姉さんの家族に元婚約者さんの実家や”カイエン公爵家”の怒りの矛先が向かう事を懸念したレイシス王子が一旦本当に死んだ事にして、状況が落ち着いたら家族の元に戻ればいいという提案をしてフィオーラお姉さんがその提案を受け入れたの。――――ま、フィオーラお姉さん自身、これ以上家族に迷惑をかけない為や自分を裏切った元婚約者さんがいる帝国からも離れたいという思いもあったそうだけどね。」
「……………」
「マキアス………」
レンの話を聞いて辛そうな表情で黙り込んでいるマキアスをリィンは心配そうな表情で見つめた。
「で、でも……それなら何で今までマキアス達に連絡しなかったんだろう……?6年も経っているんだから、状況はとっくに落ち着いているよね……?」
「レンもその事が気になって聞いてみたら、自分の為に色々としてくれたレイシス王子への恩返しが終わるまでは自分から連絡するつもりはないとの事よ。―――ちなみに恩返しの期間はレイシス王子が誰かと結婚するまでよ
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ