第30話
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、海まで流されたんじゃないかって憲兵達や父さんが姉さんの遺体の捜索を依頼した遊撃士が言っていたらしいけど……それがどうかしたのか?」
マキアスは重々しい様子を纏って答えた後レンを見つめて尋ねた。
「…………この写真に写っているお姉さんとそっくりなお姉さん―――――フィオーラお姉さんとレンは知り合いで、”半年前も元気な様子”でレンと会話していたもの。」
「!?ど、どどどどど、どういう事だ!?な、なななな、何で死んだはずの姉さんが半年前にレンと…………!」
レンの説明を聞いたマキアスは混乱した様子で声を上げ
「そのお姉さん―――フィオーラお姉さんはお城でメイドさんを務めている人でね。昔、大陸中を旅をしていたレイスおに――――レイシス王子が偶然帝都を訪れていて、フィオーラお姉さんが河に身投げする場面を見て、フィオーラお姉さんを助けるために自分も河に飛び込んでフィオーラお姉さんを助けたそうよ。」
(あの人か……)
「レイシス王子………!”リベールの若獅子”と称されているリベールの王子殿下か……!」
「確かレイシス殿下はオリヴァルト殿下と同じ庶子の身の方で、かつてはオリヴァルト殿下のように滅多に社交界に姿を見せず、将来リベールの国王となられるクローディア王太女殿下を支える為に様々な知識を求めて大陸中を放浪していたという話を聞いた事があるが………」
レンの答えを聞いたフィーはある人物を思い浮かべ、リィンは驚き、ラウラは真剣な表情で考え込み
「えっと……リベールのお城って事はグランセル城の事だよね?」
ある事が気になったエリオットはレンに訊ねた。
「ええ。ちなみにフィオーラお姉さんはレイシス王子御付きの侍女でね。レンはレイシス王子とも知り合いだから、レイシス王子経由でその人と知り合ったの。」
「なっ!?レンはレイシス王子殿下と知り合いなのか!?」
「一体どのような経緯があってレイシス王子殿下と………――――!もしかしてカシウス卿関係か?」
「あ……”剣聖”カシウス・ブライトって王国軍の重鎮だから、リベール軍の重鎮の娘のレンがリベールの王子様と知り合っていてもおかしくはないね……」
(ま、知り合いどころか一緒に”異変”を解決した”仲間”だけどね。)
レンがリベールの王子と知り合いである事にリィンが驚いている中レンがリベールの王子と知り合いになれた理由を察したラウラは目を見開き、ラウラの推測を聞いたエリオットは目を丸くしてレンを見つめ、フィーは静かな表情でレンを見つめていた。
「ま、まさかレンにそんなとんでもない知り合いがいたなんて………じゃなくて!レン、本当にそのフィオーラという姉さんと同じ名前のメイドの人は姉さんなのか!?」
表情を引き攣ら
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