第十二幕その二
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「ドラゴン位はね、それに今そこにはオズマも五人の子供達もいるでしょ」
「一緒に楽しく遊んでおるぞ」
「王子とつぎはぎ娘、木挽の馬もジュリア=ジャムも」
「皆おるぞ」
「それならね」
是非にというのでした。
「これ位何でもないわ」
「そしてドラゴンに乗ってか」
「お空を飛んでね」
そしてというのです。
「狐の国に行くぞ」
「それならね」
こう言ってでした、そしてです。
オズマはすぐにリンキティンク王の国にドラゴンを向かわせました、するとです。
宮殿の前に全身真っ赤なとても大きなドラゴンが来ました、長い首にとても大きな頭に角を持っている四本足のドラゴンです。
翼も尻尾も大きいです、そのドラゴンを見てでした。
王様達は宮殿の外に出ました、するとドラゴンから言ってきました。
「お話はグリンダ様から聞いています」
「それではじゃな」
「はい、私の背中に乗って下さい」
是非にという返事でした。
「是非」
「そしてじゃな」
「はい、狐の国に行きましょう」
「これよりな」
「空を飛んで行きますので」
その大きな翼を使ってです、ドラゴンの翼はとても大きなものです。
「すぐですよ」
「済まんのう」
「いえいえ、皆さんグリンダ様のお友達です」
それならというのです。
「これ位何でもありませんよ」
「ではじゃな」
「皆さん私の背中に」
またこう言ったドラゴンでした。
「すぐに出発しましょう」
「よし、では皆よいな」
王様はあらためて皆に声をかけました。
「ドラゴンに乗せて行ってもらおうぞ」
「凄いですね」
カルロスはその巨大なドラゴンを見て驚きの声をあげました、お顔もその声に相応しいものになっています。
「オズの国にはドラゴンもいることは知っていますけれど」
「それでも」
「まさか今回の冒険はドラゴンもなんて」
ジョージと神宝もカルロスと同じ声とお顔です。
「想像じていなかったので」
「驚いています」
「私もです」
「私もやっぱり」
ナターシャと恵梨香も男の子三人と同じでした。
「ドラゴンに乗るなんて」
「凄いことになっていますね」
「だからね、オズの国ではね」
王子が驚く五人に優しい笑顔でお話します。
「凄いことが普通に起こるんだよ」
「そうしたお国だからですか」
「こうしたこともね」
「驚くまでもない」
「そうだよ」
こうカルロスに応えて五人にお話するのでした。
「だから気にしなくていいよ」
「そうなんですね」
「それではじゃ」
王様がまた皆に声をかけます。
「皆乗るぞ」
「宜しくね」
オズマは微笑んでドラゴンに挨拶をしました。
「狐の国までね」
「はい、お任せ下さい」
「では姫様背中に」
ジュリア
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