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第四十八話 第三次ティアマト会戦に向けて、準備です!
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来上がったので、それに伴う補給計画の算出を求めにやってきたのである。ついでながら、大まかな戦略立案までを統合作戦本部が実施し、それから先の戦術レベルについては、出先艦隊に任せる、というのがこれまでの慣習になっていた。もっとも、ブルース・アッシュビー元帥の時などには、すべて現場に任せきりという事態も発生したりしていたのだが。
「さぁてな。俺はそこまでは知らん。ヤンなら何か知っているんじゃないか?」
と、キャゼルヌは自分のオフィスに紅茶を飲みに来ていたヤン准将に顔を向けた。
「私も知りませんね。先輩が知らないことを私が知っているはずがないじゃありませんか」
ヤンが紅茶を飲みながら答える。
「こいつ、日頃の俺の言動に対する当てこすりか?ま、それはそれとしてイーリス少将。今回の事については、俺自身もよく知らされていない。第十三艦隊に対する補給についても、担当者窓口がすべて副官、補給部長レベルだ。肝心の司令官については書類などにも一切名前は上がってきていないのさ。犯罪者じゃあるまいし、こいつはお前さんの言う通り、確かに妙なことではあるがな」
「・・・・・・・」
返事がなかった。シャロンが珍しく真面目な顔をして、目の前に広げられた書類を見ている。キャゼルヌの話の途中で何かに気が付いたようなはっとした表情をみせていた。
「どうかしましたか?何か気になる点でも?」
ヤンの問いかけに、シャロンは端正な顔をキャゼルヌとヤンに向けた。
「失礼しました。ごめんなさい、少し考え事をしていました」
「というと?」
「今の同盟において、中将以上の指揮官は無数にいるはずですし、その中から今回の第十三艦隊司令官のポストに就けるだけの力量を持つ指揮官も少なくありません。が、なぜ第十三艦隊は司令官の名前を一切伏せているか。そう考えているときに、キャゼルヌ少将のお言葉が耳に入ってきたのです。『犯罪者』と」
「おいおい、まさかとは思うが、本当に犯罪者が司令官になるというのか?それはありえないだろ。」
キャゼルヌが冗談だろうというように肩をすくめたが、一転顔をしかめた。
「いや、お前さんの言いたいところは、つまりこうか?軍内部における名前を上げることもはばかられるような『異端児』を司令官につけ、奴が功績を立てれば、それを公にし、復帰させる」
「その可能性を考えていました」
と、シャロン。
「あるいは、第十三艦隊を囮にするのかもしれませんね。帝国軍にしてみれば、これだけ厳重に報道管制を敷く第十三艦隊には何かがあるに違いないと勘ぐりたくなります。不確定要素は真っ先にたたかれるものですから、その司令官は集中攻撃を受けて戦死か負ける危険性が高くなる。それを狙っているのかもしれませんよ」
ヤンが示した新た
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