日焼け止めって大切なんだね
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「ウェンディ、シェリア、早く来なy・・・」
二人が休んでいるパラソルのところまでやって来て、思わず硬直してしまう。その理由は、彼女たちがやっているある行動を見てのことだった。
「わっ!!待っててって言ったじゃん!!」
そう言ったシェリアはうつ伏せになったまま、見えていないだろうが、念のためにといった感じに胸を隠している。え?水着してるだろって?それが上だけ外してたんだよ、ウェンディにサンオイル塗ってもらうために。
「ご・・・ごめん!!」
「そういうことか」
天神の姿を見ないようにと海の方に向き直る俺とレオン。何やってるのかと思ったら、日焼け止めを塗ってたのか。確かに肌を守る上では重要だよね。
「シリルとレオンだけで海であs・・・」
瓶を片手に彼女の背中にオイルを塗ろうとしていたウェンディが俺たちを追い払おうとしたが、少女は何かを思い付くと、含みのある笑みを浮かべる。
「レオン!!シェリアがサンオイル塗ってほしいんだって!!」
「えぇ!?」
まさかの発言にもっとも動揺したのは寝転んでいるビッグテールの女の子だった。無論、彼女はそんなことは言っていない。そもそも言ってたらあんなに恥ずかしがる必要はないだろうしね。
「え?いや・・・」
「ほら!!これ塗ってあげて!!」
断ろうとしているレオンに液体の入った瓶を無理矢理に押し付けるウェンディ。彼女は少年の背中を押すと、無理矢理にシェリアの前に座らせる。
「じゃ!!私たちは向こうに行ってるから!!」
「あ!!待ってよウェンディ!!」
俺の手を握り、海の方に行こうとしたウェンディをシェリアが呼び止めようとする。しかし、水着を外している彼女は起き上がることができず、叫ぶことしかできない。
「そっちがそんなことするなら・・・」
だが、少女は自分だけを辱しめようとする彼女に仕返しをしようと考えた。
「ウェンディもシリルにオイル塗ってほしいんだって!!」
「「えぇ!?」」
なんと、自分がやられたことと同じことをやろうとするシェリアに立ち止まって振り返る。なんてこと言い出すんだあいつは!!
「あ!!でももうサンオイルないし・・・」
「それならギルドにたくさんあるが?」
恥ずかしくなったウェンディが顔を赤らめそう言うが、空気が読めていないカグラさんが持っていた瓶を俺に手渡してくる。色恋沙汰に関心のない彼女は、たぶん悪意もなくこれを渡してきたんだろう。でも、受け取ったからにはやらなくちゃいけなくなるんだけど・・・
「シリル、ここ空いてるぞ」
「一緒にやってもらおうよ!!ウェンディ」
寝転んでいる少女の隣のシートを指さすレオンと開き直っているシェリアがいつもの様子でそう言う。
「ジャジ
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