日焼け止めって大切なんだね
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猫のコスプレをさせられ一日の接客をやらされた次の日、俺たちは今日も人魚の踵のギルドにやって来ているのだが・・・
「海だぁ!!」
「ビーチだ!!」
「「お休みだぁ!!」」
今日はレストランのお手伝いではなく、一昨日の約束通り人魚の踵のビーチを借りている。目の前に広がるのは青い海!!白い砂浜!!そして二日間の地獄のような扱いから解放されたことにより、俺たちは大盛り上がりだ。
「そんなに休んでなかったのか?」
「ここに来る前日はオフだったはずだけど・・・」
「何かしてたのかな?」
カグラさんが俺たちの喜びようを不思議に思いシェリアとウェンディに質問をしている。本当はあの日はお休みだったはずなんだ。だけど、レオンをからかってみたらあっちもムキになっちゃって、一昨日から人魚の踵でお手伝いをするはめになっちゃったんだ・・・精神的に疲れたよ、マジで。
「というわけで!!」
「今日は遊びまくってリフレッシュしようぜ!!」
人のことは言えないが、こんなにテンションが高いレオンは初めて見た気がする。いつもがテンションが低いだけに、印象がガラリと変わるな。
「レオン!!沖まで行ったらダメだからね!!」
「わかった!!」
一昨日着ていたピンク色のビキニに身を包んでいるシェリアにサンダルを脱ぎながら答えたレオンは、Tシャツを脱ぎ捨てオレンジ色の海パンだけになると、海に向かって駆けていく。
「よーし!!」
先を行く彼を見て、上に着ているラッシュガードを脱ぎ捨てて青い海パンだけで身を軽くしようとした。その時・・・
「待て!!」
後ろから大人びた声の女性に頭を掴まれる。
「姉さ・・・エルザが言っていた。お前には露出癖があるから気を付けろと」
「そんな癖ありませんよ!!」
勘違いを招くようなデマ情報を流した緋色の女性を頭に思い浮かべ、フルフルと拳を震わせる。グレイさんじゃないんだから、そんな癖あるわけないだろ。
「ウソをつくなよ。現にたった今服を脱ごうとしたじゃないか」
「いやいや、何言ってるんですか?」
どうやら彼女は、俺がレオンに続いて海に向かう時、ラッシュガードを脱ごうとしたことを問題視しているらしい。なんで俺の周りにはこんな人たちが多いんだろうか・・・
「日焼けしたかったのに・・・」
最近ラッシュガードを脱がせてもらえないから海で日焼けする機会がない。街で脱ぐわけにもいかないから、こういう時しかチャンスがないのに・・・
「だったらギルドで水着を貸s――――」
「さぁ!!泳いでこよっと!!」
ラッシュガードのファスナーを限界まで上げて海へと駆けていく。冗談じゃない、|人魚の踵《マーメイ
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