第一部:ゲート 開けり
プロローグ 2 とある帝国軍団の壊滅
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いる。
こうする事で弓兵がいちいち的に狙いを付けたりする負担を減らせ、敵からしてみれば頭部や肩などにエリア内に侵入すれば矢の雨が降り注ぐので、しっかりと防御していないと死傷者が続出するようになっているからだ。
こうしてエリアに侵入したオークたちの頭上に矢の雨が降り注ぎ、鏃が鎧の隙間などに刺さり次々と地面に倒れる者が続出していく。しかし、この世界のオークとは違い全身に鎧や兜を纏っているのでその被害は少なく、
一度に脱落していくのは100〜200人ぐらいとかなり少なめである。オークたちは脱落者の穴をすぐに埋めながら着実に近づいてくる。
そしていよいよ60mぐらい近づいてきたので弓兵たちは一度下がり、代わりに消耗品のゴブリンなどが突撃を開始した。
その後ろでは退却を完了した弓兵たちが改めて弓を構え直し、消耗品ごと敵を射貫けるように矢を番えている。近づいてくる消耗品に対し敵のオークたちは全身を止めて槍衾を形成し、奴らへ向けて槍を前に勢い良く突き出して串刺しにし、
攻撃が届く範囲内に一切近づけない。
こん棒や斧など近接戦向けの武器しかもっていないので、
攻撃できる距離まで近づくまで長槍に2・3回は突かれてしまうからだ。なのでオーク長槍部隊の無双で戦いは進んでいた。
ゆえに弓兵たちは近づかれる前に生き残っている消耗品ごと射貫こうと、再び攻撃を再開した。
パシュン、パシュンという音と共に、
大量の矢が飛来して消耗品ごとオークの肉体に突き刺さる。
ゴブリンやオークの悲鳴が周囲に響き、
以前より幾分多くのオークが死傷していく。だが、味方ごと攻撃をしたので消耗品は全滅し、弓兵隊は再び丸裸となったので予定通り後方の盾を構えた歩兵部隊の後ろに下がった。
そして、いよいよ軍団の主力である剣兵とホプリテスの出番だ。盾を構えて腰をどっしりと据えた剣兵の後ろから、投槍を構えたホプリテスや長槍を構えたホプリテスがスタンバっている。消耗品を排除したオークたちが前進を再開すると、
2〜30m以内に近づいたそれに向けてピルムを投げ、これは弓矢よりも貫通力が大きいので次々と脱落者を増やしていく。
それでもオークたちは前進を止めず、
やがてそれぞれの構える長槍の範囲内に近づいたので穂先と穂先による突き合いが始まった。それぞれが一糸乱れぬ柄を上に上げて下すことで、相手の体勢を崩そうと試みる。少しでも崩れたらたちまち両隣の兵士がすかさずそいつを突き殺そうとするのだ。
そして彼ら歩兵部隊が敵軍を足止めしている間に、左右に展開していた帝国軍の騎兵隊が動き出す。
彼らはオークの左右や後方に回り込んで側面や背後からの奇襲を試み、急いで相手が対応するまでに動こうと展開する。いつもならこれ
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