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ゲート 代行者かく戦えり
第一部:ゲート 開けり
プロローグ 2 とある帝国軍団の壊滅
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ゲートとは、文字通り門であり、ただの門とは違い、異世界へと通じるドアみたいな存在である。
これをハーディが作り出し、帝国の魔導士が石造りの魔法建造物によって固定することが決定し、
その準備のために帝国が動き出したところで、予期せぬ事態が起きた。それは原作では発生した無かった現象で、この世界が原作から大きくかけ離れた第一歩を歩みだした切っ掛けでもあった。それは何かというと……



{海の向こうからこの国が存在するファルマート大陸に、
突如謎の大軍勢が侵攻してきた}のだ。







 その軍勢は一つ目が特徴的な旗を掲げており、軍勢を構成しているのは怪異(化け物・モンスター)ばっかりなのが特徴であった。オークやトロルなど、この大陸でもよく見かける怪異ばっかりであったが、違う所がかなりあった。まず一つ目は、外見である。


ファルマート大陸に生息するオークやトロルは、この大軍勢に所属する同胞と比べると、少しまだ親しみが持てそうなコミカルな外見をしていた。しかし、向こうはとにかく凶悪な面をしていて、文字通り化け物であるのが嫌でも理解できる。そして鎧で全身を身に纏い、どういった理屈なのかは知らないが人間の軍隊と同じく統制が取れており、集団行動を取りながら行進してくるので、帝国軍将兵は奴らが明らかに自分たちの知っているのとは違う存在であるのが分かった。


2つ目は、奴らの手にしている武器と数の多さである。人間の軍隊と同じく前述の通り全身黒い鎧で覆い、そして剣や長槍、メイスや斧で武装し、自分たちの知っているこん棒や斧とは比べ物にならないほど優秀な装備をして、戦列歩兵の様にトロルの奏でる太鼓のリズムに合わせて迫って来た。その数は約1万体ほどで、
続々とその数を5万・10万と増やしながら進軍してきた。その光景はまるで動く黒い森林の様で、農民や町人上がりの一般兵の心をへし折るには十分であった。


しかし、ひとまず相手側の意思が把握できないと帝国軍としてもどう対処すれば良いのかわからないので、ひとまず現地に居た部隊の将軍は特使を派遣し、この大軍団が大陸に侵攻してきた思惑について尋ねようと試みた。約30人ほどの馬に騎乗した彼らは、
白旗を掲げながら先頭を行くオークの大軍に接近して使者であることを伝え、話し合いの為にも彼らの司令官の下まで案内するよう求めた。


その返答は、



バシュン
バシュン
グサッ


「がはぁ!」

「ぎゃっ!」



オークの弓兵部隊による一斉射撃であった。約180本の矢が彼らに降り注ぎ、彼らはたちまち矢じりが体中に刺さり全身ハリネズミの様になって死んだ。そしてその光景を見た帝国軍は奴らに使者をいきなり殺されたことで怒りを覚え「敵」と断定し、先ほ
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