第72話サイバー・サムライ
[3/5]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
のためには当然片手剣の反応速度も上げてた。そもそもGGOにはソードスキルがないんだから、全く問題ない。
「へぇ〜!ファンタジー世界の技か、案外侮れないかな」
「いえいえ、それほどでも。もっと速い奴がいるんで」
もちろんキリトの事だ。オレはほとんどステ振りを筋力値を上げるためにフリワケテタから、今も昔もキリトの方が剣のスピードが速い。まあ一番はアスナさんなんだけどーーーしかし軽いな。GGOには金属剣がないみたいだし、やっぱり機械ってだけで軽いな。まあ我慢するしかないけど。オレは《FJBXー04A》を背中の鞘に納めてーーー
「?」
「あ、やばっ・・・」
しまった、また癖がーーーVR世界で染み付いた癖は現実世界にも影響が及ぶ。前にコンビニ強盗事件があった時にスグの竹刀を使って全く同じ事をしちゃったし。SAOで二年間もフルダイブしてたんだ。全く恐ろしいモンだぜ、そんな長期間フルダイブしてた廃人ゲーマーって奴はーーーまあオレの事なんだけど。そもそもスイッチ切ればよかったんじゃねぇか。それより何かバランス悪かった気がするな。何故か胸が重かったしーーーあ、そういえば今、オレ女になってんだった。
「メインアームはそれで良いとしても、サブマシンガンかハンドガンくらいは持っておいた方がいいと思うよ。接近するための牽制も必要だろうし」
「なるほど・・・」
確かにオレの回避技術なら近付ければ敵を斬れる。でも近付くまでに至るには、まずは敵に銃弾を撃たせないために少しでも集中させないようにサブマシンガンかハンドガンくらいは装備した方がいいかもな。
「あと幾ら残ってる?」
「う〜ん・・・15万くらいですね」
「えー?《光剣》って無闇に高いんだな・・・残り150Kだと、弾や防具にかかる代金を考えると・・・ハンドガンかな。光学銃だと・・・」
「ああ、もうお任せします・・・」
******
あの後シノンに色々オススメしてもらって、防具には《コンバットスーツ》を、そして対光学銃用に《防護フィールド》を買った。そして肝心のハンドガンだが、牽制目的だからパワーより命中率が高い実弾銃を買った。それが今オレが持っている《FN FiveSeven》。口径が5.7mで、サイズとしては小さめだが形状がライフル弾に近いため、命中制度と貫通性能が高いらしい。その威力は防弾チョッキを貫くレベルだそうだ。
そして今は銃の試し撃ち場に来ている。何でも店で買った銃なら自由に試せるらしい。シノンに案内されて、的当てに挑戦してみる。
「撃ち方分かる?」
「やってみます」
まずは銃のストッパーを解除して、両手で構える。強化プラスチックで出来ていて、軽いから反動もそこまでない。でも初めてだから両目
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ