第72話サイバー・サムライ
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観に合った素晴らしい武器じゃないか。
「でも実際に使う人なんていないよ?」
「どうして?」
「そりゃあだって超近距離じゃないと当たらないし、そこまで接近する頃には間違いなく蜂の巣に・・・」
言われてみればそうだな。銃みたいに弾丸なんか出ないし、刀身が伸びる長さにも限度があるだろうし無理があるかもな。それに見たところこの《光剣》は片手剣とほとんど変わらないな。少なくともオレの好みじゃないし、やっぱり別のーーーいや、どうやら《光剣》は片手剣だけじゃないみたいだな。この《FJBXー04A》っていう剣、赤いビームの刃が片方にしかなくて、それでいて刃渡りが広いからーーー刀か。《光剣》の刀バージョン、これこそ《光刀》だな。オレは早速《FJBXー04A》を購入するためにタッチパネルを操作するーーーお、カラーリングまで決められるのか。じゃあカラーリングは黒にして、購入ボタンをクリック。そしてどこからか店員ロボットがオレの方に走行してきた。
【いらっしゃいませー!】
そう店員ロボットが言って、タッチパネルが表示されたからオレはそれにタッチしてーーーオブジェクト化された《FJBXー04A》を手に取る。
【お買い上げ、ありがとうございましたー!】
そう言って店員ロボットはオレたちの前から走り去って行った。
「ふーん・・・まあ戦闘スタイルは好き好きだけどさ」
「売ってるって事は、それなりに使えるはずですよ。これでも」
別に全く役に立たない物を売ったりはしないはずだ。オレは《FJBXー04A》のスイッチを入れて、ビームの刀身を出す。すごいなーーー振る度に『ブゥン』ってのは、音が鳴るぜ。一度使ってみたかったんだ、こういう武器。早速試し切りとしますか。この《FJBXー04A》は刀だから、オレの得物の両手剣とは勝手が違うけどーーー
『うおらぁぁぁぁぁ!!!どうだオレ様の実力!!!』
『両手武器でも、振りの速さなら竜兄にも負けないよ!!!』
オレの近くには二人も刀使いがいたんだ。ソレニ《ドラゴンビート》も形状が刀と同じだった、全く使えない訳じゃない。
オレは少しシノンから離れて、ちょっと広い場所に移動した。そこで足を肩幅より少し大きく開き、《FJBXー04A》を胴体より後ろに構える。そこからオレはーーー《FJBXー04A》を水平に左向きに振り、すぐさま右後ろに戻し、そこから《FJBXー04A》を振り上げジャンプし、最後に右に振り払い四本の光の剣筋で四角形を作る。これは片手剣の4連撃ソードスキル《ホリゾンタル・スクエア》。両手剣や刀で出来る技じゃないけど、二刀流の練習をするために片手剣スキルも上げてたんだ。そ
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