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GATE 株式会社特地電工 〜彼の地にて 斯く戦えり〜
設立 株式会社特地電工
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民には、地方自治体職員の身体生命は入ってねぇってのか!俺らも護れよ!あと分別ルールを護れ!分別出来ねぇんなら出すな!!それとあと、ゲートの向こうは都内じゃねぇ!従ってうちのシマでもなんでもねぇ!なんでこっちに押しつけるんだ!もううんざりだ!気味の悪い光がパッときたと思ったら、すぐ後ろでドカーンだ!」
まるで自分が体験して見てきたように言っているが、この担当課長、爆発に遭遇した職員から聞いただけのシッタカーの知識である。
これに対して尉官も黙ってはいられない、
「あちらに野積みで雨ざらしのゴミの山になってるのをそのままにしておけないんですよ!少しづつ整理・分別してますが、我々にも普通のゴミと見分けがつかないものがなぜか入ってたんでしょうよ。何が爆発しているのか、我々にもよく分からないんですから!あっちのゴミの山の時点では、なぜか一度も爆発したことが無いんです!この分別と確認のために何個分隊も、ものすごい手間をかけて、人手を割いているんです!それでも爆発物が見つからない、分からない、分けられない!だから専門家としての知恵を貸してほしいって、そう言ってるんです!」
・・・尉官に「専門家」と持ち上げられた担当課長だが、じつは半年前まで教育委員会で中学校の体育施設整備に関わっていた。その前は住民課でマイナンバー実務の取り扱い、その前は・・・実はゴミの取り扱いに関して、専門家でも何でも無かった。こうして、些細な行き違いを雪だるま式に膨らませながら、議論はヒートアップしていった。
〜
先の戦いで発生した敵の屍6万は、自衛隊が可能な限り丁重に埋葬した。敵の武器や装備も可能であれば一緒に埋めた。しかし、埋葬の範疇を明らかに超えるもの、敵の野営の跡や運搬道具、さらには、最近住民が増える一方の難民キャンプでのゴミなどは、日本の法律に従えば、不法投棄や野焼きなどは看過出来ない。駐屯陣地で出るゴミと同様に、分別・回収して、地方自治体に処理してもらわなければならない。そうしなければ廃棄物処理法などの法律に違反、ともなりかねない。
しかし、そのゴミはGATEを超えて処理場に持ち込む道中、あるいは処理場に持ち込んだ直後、謎の爆発事故を6回も引き起こしていた。事故現場を検証し、怪しいものを片っ端から化学分析して、原因を探ってはいるのだが、今のところ何が爆発したのか皆目分からない。再発防止策を講じて、分別や確認作業をどんなに厳しくしても、なぜか爆発事故は繰り返された。
爆発はすべて、自衛隊から運搬業者に引き渡された後に起きている。GATE閉鎖を主張する活動家のテロの可能性も排除できていない。しかし爆発時には、いつも決まって、まず一瞬、まぶしく鮮やかな緑色の光が目撃されている。それがなんなのか、不幸にして調査を依頼さ
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