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GATE 株式会社特地電工 〜彼の地にて 斯く戦えり〜
設立 株式会社特地電工
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ものの、本来、人びとの暮らしを支えるインフラは社会の様々な組織、地方自治体や公益企業によって護られる。
特地での防衛陣地の大規模化に伴い、次第に自衛隊施設科の装備だけでは不合理となり、各方面からの専門家や特殊設備の応援をも受けるようになっていた。
上下水道やゴミ処理は地方公共団体である東京都の管轄。東京都水道局、下水道局、環境局、中央区区役所が中心となり、隣の港区・江東区・千代田区の各処理場も応援体制を敷いた。運搬ロジスティクスのために特別車両など各種併せて120台、管理対応などで人員約200名。
電力供給は、当初の小型発電機のみでは不合理となり、次第に能力が大きく高効率な発電機への需要が高まった。応援要請を受けた東京電力が中心となって、中部電力、東北電力、北陸電力、関西電力、中国電力、四国電力、九州電力からの中低圧発電機車が、その予備・交代も含めて30台、送配電設備の施設整備工事や保守管理のために各グループ専門企業からの応援約150名の体制を組む。
通信は、NTTグループ・KDDIやその他のキャリアから、応急レスキュー車、発電機車、移動基地局車などの特別車両が予備交代も含めて15台、約70名の体制。
このほかにも、仮設住宅や施設・道路やの建設資材運搬、特殊な重機の搬出入、設備機器のメンテナンス、生活物資の調達などで多くの人々が行き来していた。
最初に怒声が飛び交ったのは自衛隊施設科と東京都環境局の定例会議だった。
「だから、危険でしょうが!人命がかかっているって言っているんだ!」
都のゴミ運搬の担当課長は、怒気をはらんだ声で自衛隊施設科の尉官に詰め寄る。
「搬出するゴミには、危険なものを混ぜないでください!分別ができねぇってんならこっちに廻さないで貰おうか!これで6台目だ、ゴミ収集の塵芥車が爆発したのは!!」
えらい剣幕だ。抗議を受ける任官3年目の尉官もここで引くわけにはいかない。
「被害が出たのは大変申し訳ない。だが死にも怪我もしなかったんでしょう?我々の武器弾薬が混ざるってワケじゃぁ無い!自衛隊だけじゃ無いんですよ、向こうにいるのは!敵もいる、その中で我々は自らの体を防波堤にして、国民の命を護ってるんです!そしてさらに敵を減らすため、地域住民や難民の自立支援をしている。そのために我々は必死に汗を流しているんです!国民のために働く公務員同士じゃないですか、もう少し前向きに考えてくれても良いでしょう!ゴミ処理は地方自治体の管轄でしょうに!」
売り言葉に買い言葉、どこかでリングの鐘の音がなった気がする。
「申し分けないで済むんだったら警察は要らん!これまで怪我しないで無事だったのは奇跡、たまたま、だ!あんた方のいう国
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