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魔法少女リリカルなのは -Second Transmigration-
第5話 力の在処
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風な口をきくな!!」
「感情に流されて、他人に力をぶつけるよりマシです、よ!」
俺は恭也さんの攻撃をかいくぐって、胴に一閃を叩き込んだ。恭也さんは苦痛に顔を歪めるが、構わず竹刀を振ってきた。力任せに横に振られた斬撃を流して後ろに距離を取って避ける。
「くっ……!?」
恭也さんは無理に竹刀を振った反動か、態勢が崩れた。すぐに立て直すだろう。それは一瞬だけできた、僅かだが大きな隙だ。俺は迷いなく踏み込んで、竹刀を思い切り振り落とした。反応が遅れた恭也さんは竹刀でそれを防ごうとするが、普段より弱い防御だったため竹刀は叩き落とされ、道場内に竹刀が落ちる音が響き渡った。
「川神流……」
そのまま体を回転させ、体重と勢いの乗った横薙ぎの一撃を恭也さんに叩き込んむ。
「十文字!!」
強烈な一撃を食らった恭也さんは後ろへよろけて膝を付いた。
『川神流 十文字』。父さんかよく使う技の一つであり、前世でも基本的な技の一つとして使った。簡単な技ではあるがその分、極めれば威力は高いものになる。
「ぐ……ぁ……っ!」
痛みに顔を滲ませ、怒りを浮かべながら、恭也さんは俺へ顔を向けて、再び竹刀を取った。
今日、何度目かわからないこのやりたくないなやり取りに俺は溜め息を吐きたくなった。
……いい加減終わりたい。
「まだ、だ……まだ……俺は……!」
「もうそれくらいにしてくださいよ。これ以上は無意味ですよ?」
「無意味なものか…!俺は、まだ納得していない……!」
「この……わからず屋!」
俺達は竹刀をぶつけ合い、再び鍔迫り合いとなった。
「大体……恭也さんは勝手なんですよ!」
「なに!?」
「復讐に理由付けてますけど、結局は自己満足の理由を付けて正当化してるだけじゃないですか!なのはの気持ちも知らないで、勝手な事を言わないでくださいよ!」
「後で説明すればわかるだろ!なのはは俺の妹だ。なのはを寂しがらせたりしない!」
……あ?
「俺は犯人を絶対見つけだして仇を討ってみせる!母さんや美由紀やなのはだって、早く捕まえる事を望んでるはずだろ!!」
……なのはを寂しがらせたりしない?だったら、なんであの時なのははあんな寂しそうな顔をした?なんで俺にあんな事を話した?寂しいからに決まってるだろ?
それをわかってない恭也さんに、俺の中で怒りが宿った。
「……ふっざけんなぁぁぁ!!」
俺は怒声を上げると、恭也さんを蹴り飛ばして距離を取る。そして竹刀を投げ捨て、拳を握り構えてから、恭也さんに迫る。
「なっ…!?」
「歯ぁ食いしばれ!川神流、無双正拳突き!!!」
怒りの拳
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