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魔法少女リリカルなのは -Second Transmigration-
第5話 力の在処
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た。
そこへ更なる追い討ちを掛けるべく、俺は竹刀を振り下ろした。

バシィィィン!!

恭也さんは咄嗟に竹刀でガードする。力はあっちが強いので、俺は後ろに飛んで距離を取った。


「やっぱり、そう簡単には入れさせては貰えないよな……」


いくらうまくいっても相手は恭也さん、そうそう今みたいなチャンスは無いだろう。今ので警戒して来るから尚更だ。
けど、父さんから本気出し過ぎると成長に支障をきたすから、あまりやりすぎないようにいつも言われてるし……


「まぁ、とにかく頑張ろう」


俺は再び恭也さんへ竹刀を構え直した。
恭也さんは立ち上がってから再び竹刀を構える。


「驚いたぞ悠里。まさかここまでとはな……」

「それはどうも。鍛えてますから」


俺は恭也さんに軽口で返事をする。恭也さんは竹刀を構えてまた打ち合うようだ。……少し様子見てみるか。


「いざ……!」


恭也さんは踏み込んで打ち込んでくる。先ほどとは違い、速さも正確さも違う。改めて俺を敵として認めたことがわかった。
だがそれでも、いつも以上に殺気立っている恭也さんの太刀筋を見極めるのは簡単だった。
俺は恭也さんの剣を素早く右へ左へと避ける。


「くっ……!」


攻撃が全く当たらないことに、恭也さんは焦りを募らせていく。
俺からすれば、そんな殺気を出して攻撃しては読みやすいだけだ。それに、剣だったら前世のまゆっちと義経、クリスもいたし、あっちの方が今の恭也さんよりも強い。


「隙アリ!」


俺は恭也さんの攻撃を避けて手首へ攻撃を入れた。





恭也side

悠里と勝負を始めて恐らく数分は過ぎただろう。状況は俺が悠里に攻撃を加えるが、悠里はそれを避けて俺にカウンターを入れる。その繰り返しだった。


(何故だ……?)


別に疲れている訳ではない。悠里との体力差もあるが、互いにまだ始めたばかりでまだ余裕もある。


(何故だ?)


先程も言ったとおり、俺は悠里より多く鍛錬を積んできた。悠里の使う技は琉聖さんの技と同じ物だし、完成度等も琉聖さんの方が勝る。


(なのに……なのに、何故……)


何故、悠里に技が一つもあたらない!?
いくら悠里が強くても技が全く当たらないなんて有り得ない。
いや、有り得る筈がない。
悠里との実力差は俺の方が上のはずだ。鍛錬だって長く続けてきた。
何が足りない?何を間違った?何が俺に欠けている?

何が……
なにが……
ナニガ……


「虎牙破斬!」


何が、お前に劣っているんだ?

悠里……





悠里side

虎牙破斬を放った後、恭也さんは再び
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