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魔法少女リリカルなのは -Second Transmigration-
第5話 力の在処
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前回から3日後


「行くぞ、悠里」


俺は高町家の道場にて、恭也さんと竹刀を構える。……冒頭から物騒な光景だが、こうなったのは理由がある。……と言いたいところだが、今の俺にそんなもの無い。いきなり恭也さんから勝負を申し込まれたからな。


「……死なない程度に頑張ろう」


今の俺からはとりあえずそれしか言えない。
目標は『死なない』だ。





恭也side

俺は今、悠里と一戦交える所だ。あの後、俺は悠里をよく見るようになった。なのはと一緒にいる時間が前にもまして増えたが、アイツは鍛錬を怠らなかった。
それと、今まで気にしなかったが、悠里はまだなのはと同い年たが、走り込み等の基礎訓練は俺と同じくらいだ。確かに琉聖さんの言ってることは半分当たってる。悠里は強い。
しかし、だ。いくら悠里が強くてもまだなのはと同い年の5歳。そんな子供に負けるわけがない。
だから確かめたまかった。琉聖さんの言葉の真意を。そして今、悠里と一勝負行うというところだが、悠里はというと、明らかにやる気の無さそうな感じだ。
……無理に誘ってしまったのだから無理もないか。


「……悠里、もし俺に勝てたらなんでも一つ、言うことを聞いてやろう」


そのセリフを聞いて、悠里はピクリと反応した。目つきも少し鋭くなる。


「……『何でも』、ですか?」

「ああ。『何でも』だ」


『何でも』の部分を強調して言う。悠里は少し考える素振りをした後に口を開く。


「なら……『なのはと一緒にいる時間を増やす』でお願いします」

「……そんなことでいいのか?」

「失礼な。そんなこと言うならやめますよ」


ムッと、不機嫌そうな声を出した悠里を慌てて止めると、俺達は互いに竹刀を構える。





悠里side

「いくぞ……!」

「……」


俺が構えるところを見た恭也さんはまずは小手調べ、といった感じに俺に接近して竹刀を振る。
バカにしているのか、という感じのスピードだったので、俺はそれを竹刀で逸らして恭也さんに横へ一閃した。


「なに…!?」


恭也さんは予想は予想出来た筈だが、剣速までは予想外だったらしく、恭也さんは反射的に防御しながらバックステップで距離を取った。


「逃がすか……!」


俺は距離を詰めて連撃を加える。背丈が小さいため恭也さんへの攻撃は足まわりへの攻撃だが、恭也さんより小回りが利くので避けやすい。なにより、恭也さんは自身と同じかそれより大きい人しか想定していないから、足まわりは鍛えていない。

故に


「散沙雨!」


連続して突きを放つ。速度はこちらが勝っているためか、恭也さんは今度は態勢を崩し
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