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魔法少女リリカルなのは -Second Transmigration-
第4話 孤独をうめる
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なのはは俺の言葉に首を傾げた。俺が言ってるのは、恭也さんが殺気をだだ漏れにしてなのはを怖がらせている事だ。
武人は精神と肉体の両立で初めて武人といえる。恭也さんは強いし武人としてもレベルが高い。その恭也さんが殺気をだだ漏れにしてるってことは、かなり精神的に荒れているってことだ。
どうしたものか……


「それじゃあ、なのはに一つ質問」

「ふぇ?」

「なのははどうしたいんだ?」

「え?」

「一番大事なのはね、そう思ったなのははどうしたいか、だよ。なのはは恭也さんを止めてほしいのか、それとも自分をかまってほしいのか」

「だって……私が我慢すれば、みんなの迷惑にならないし……」

「なのは、俺はなのはが何をしたいのか聞いてるんだ。別にワガママを言うんじゃない。なのはの気持ちを教えてほしいんだ」


なのはは他人を優先してしまい、自身の気持ちを抑圧してしまう傾向がある。それはなのは自身がいい子でありたいという願望であり、嫌われたり、迷惑をかけないように、そういう少女を『演じていた』という部分がある。
だから、この場でなのはの気持ちを知る必要があった。


「私は……家族と一緒にいたい……けど、お父さんが大変なのに、そんなのワガママだよね……」

「そんなことないって」


むしろそれが普通だ。今の年齢で家族と一緒に居たくない人がいるわかなけない。なのはの言ってるのはワガママなんかじゃない。それが当たり前であり、当然なのだから。


「でもね、お父さん達と居られないのはいやだけど、そんなに寂しくはないんだよ」

「…どうして?」

「……悠里くんが、いるから」

「…………え?」

「家族といれないのは寂しいけどね、悠里くんが一緒にいてくれるから寂しくないよ。それに……悠里くんが優しいから、一緒だと楽しいもん」


……なんてセリフを言うんだ、この子は。思わず抱き締めたくなったじゃないか。本当に俺には勿体ないくらいいい子だよ。


「ふふ……」

「どうかしたの?」

「……嬉しかっただけだよ。ありがとう、なのは」

「ううん、本当の事だもん」


俺となのははお互いに笑い合う。なのはも少し元気になったみたいだ。よかったよかった。


「あ、それとねなのは」

「うん?」

「寂しくなったら、いつでもウチに来ていいし、いつでも頼ってほしい」

「でも……悠里くんに迷惑掛けちゃうし……」

「本当に迷惑なら、こんなこと言わないし相談だって乗らないよ。俺は、なのはが困っている時は助けてあげたい。だから、本当に困ったりした時は頼って欲しいな」

「悠里くん……うん、わかった。その時はお願いね」


なのはは少し考えてから頷
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