第113話
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の戦鬼”との戦闘を見る限り、老人なのにとんでもない強さを持つ武人だと思っていたけど、まさかそこまで強いとはね……」
「………政治と武を兼ね備えているとは………それほどの”覇王”、滅多に存在しないだろうな。」
アリアンロードがヴァイス達に敗北した話を聞いたロイドとティオは信じられない表情をし、キーアは嬉しそうな表情をし、リタは目を丸くし、ワジは興味深そうな表情をし、ツァイトは重々しい様子を纏って呟いた。
「―――だけど、一番厄介な三人が残っているのは頭が痛いわね……」
その時エオリアは真剣な表情で呟き
「ええ…………あ。でも、協力しているだけという事は。場合によったら、クロスベルの今後の状況には深入りしない可能性が?」
エオリアの言葉に頷いた後ある事に気付いたロイドは尋ねた。
「ふむ、そうかもしれぬな。もっともノバルティスの若造は”至宝”の力を受けた人形どもに興味津々なようだ。いずれにせよ、わしの情報では彼らの今後の予定はわからぬ。」
「そうですか……」
「なかなか一筋縄では行かなさそうですね。」
ヨルグの話を聞いたロイドは溜息を吐き、ティオは不安そうな表情で考え込んでいた。
「しかし今の物言いや以前会った時の反応と言い、あの博士と随分仲が悪そうだね?」
「ケンカでもしているのー?」
その時ある事に気付いたワジがヨルグに尋ね、キーアは首を傾げて尋ねた。
「フン、否定はせん。元々レンが使役している”パテル=マテル”――――”ゴルディアス級”はわしの全てをかけて開発したものだ。それを途中で奪い去り、非道な接続試験までした挙句、勝手に弄繰り回して満足に動かぬようにしたこと……その試み自体は許されざる所業だ。今ではレンに奪われて生々しておるよ。あの幼子は”パテル=マテル”をただの兵器として使役せず、”パテル=マテル”と心を通わせて大切にしているようだしな。」
尋ねられたヨルグは鼻を鳴らして怒りの表情で答えた後口元に笑みを浮かべた。
「確かに………」
「……教団のした実験と大差ないかもしれません。」
ヨルグの話を聞いたロイドは考え、ティオは疲れた表情で言った。
「おまけに、至宝なしでは満足に移動することもできぬ後継機どもを勝手に開発して……それを”ゴルディアス級”の”最終型”などと臆面もなく言う厚かましさ……!この場にいたら、あの細首を締め上げてくれるところだ……!」
「そ、そうですか……」
そして身体を震わせて怒りの表情で言ったヨルグの話を聞いたロイドは苦笑し
「まあ、落ち着け。相変わらず作品の事になると冷静ではいられないようだな。」
ツァイトは呆れた後ヨルグを見つめて言った。
「コホン……まあ、それは
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