第113話
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情を知らないキーア達に説明した。
「入ってくるがいい。言うまでもないが、その子からはぐれたら身の保証はできんぞ?」
再びヨルグの声が聞こえた後人形は出入り口に向かって立ち止まり、ロイド達にお辞儀をした。
「……えっと………」
人形の行動にリタは戸惑い
「フ……相変わらずだな。」
ツァイトは口元に笑みを浮かべて呟き
「可愛いっ!後でお持ち帰りするわっ!!」
エオリアは目を輝かせて人形を見つめ
「お願いですから止めて下さい。」
ロイドは疲れた表情で指摘した。その後ロイド達は人形について行って、ヨルグがいる地下室に入って、ヨルグと顔を合わせた。
「―――ふむ。珍しい客人もあったものだ。久しいな、神狼よ。」
ロイド達の顔を見合わせたヨルグはツァイトに視線を向け
「そうだな、人の子よ。さすがのおぬしも随分と老けたようだ。相変わらず”蛇”どもに関わっているようだが。」
「フフ、しがらみというのは俗世でなくとも付きまとうもの。おぬしを縛っていた”盟約”とて同じようなものであろう?」
ツァイトの返事を聞いて口元に笑みを浮かべた後ツァイトに尋ね
「ハハ、違いない。」
尋ねられたツァイトは笑いながら答えた。二人の会話を聞いていたロイド達は冷や汗をかき
(なんだかとんでもなく遠い話をしてるような……)
(ああ、同じ世界の会話とは思えないな……)
ティオはジト目で呟き、ロイドは溜息を吐き
(二人とも仲良しだねー。)
キーアは無邪気な笑顔を浮かべ
(フフ、いつかエオリアさんも御二人のように凄い昔のお友達ができるといいですね。)
(う、うーん………ここは頑張ると言った方がいいのかしら?)
リタは微笑みながらエオリアを見つめ、見つめられたエオリアは苦笑していた。
「しかし星杯の守護騎士に遊撃士、それにイーリュンの修道女か………なかなか個性的な顔触れが集まっているではないか。」
「フフ、確かに。」
「言われてみればそうね。」
ヨルグの言葉を聞いたワジは静かな笑みを浮かべ、エオリアは頷き
「ねえねえ、今の言葉って褒められているのー?」
「うーん……どうでしょう?」
キーアは首を傾げ、リタは苦笑していた。
「―――ヨルグ・マイスター。お話した通り、俺達は今、この状況を何とかするために動いている最中です。特に”結社”の動きについて……何かご存知ではないでしょうか?」
「ふむ……―――既に知っているかもしれんが”結社”は今回、クロイス家の目的に協力しているだけの立場にすぎん。”結社”の計画―――『幻焔計画』は既に次の部隊へ移行しているようだ。すなわちエレボニアでな。」
「え…
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