第112話
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〜古戦場〜
「フフ、久しぶりね。」
「皆様……ご無事で……何よりです……」
猟兵が去るとエルファティシアが微笑みながらロイド達に近づき、エリザベッタはロイド達に会釈をし
「セリカから拘置所から脱出できたと聞いてはいたが……どうやら早速数人と合流できたようだな。」
「しかしまさかクロスベルに”守護騎士”が紛れていたとは夢にも思いませんでしたね。」
ヴァイスは口元に笑みを浮かべてロイド達を見回し、アルは真剣な表情でワジを見つめた。
「あ〜!ロイドさん、ティオちゃん!」
その時建物の奥からフランが現れてロイド達に近づき
「フラン……!」
「やっぱり局長達と一緒にいたようだね。」
「ご無事で何よりです。」
フランを見たロイドは明るい表情をし、ワジは口元に笑みを浮かべ、ティオは静かな表情で頷いた。
「ヴァイスさん達からロイドさんが脱走した事は聞いていましたけど、本当に無事で何よりです……」
「ハハ、心配してくれてありがとう。」
安堵の溜息を吐いたフランを見たロイドは苦笑し
「ん?そちらのイーリュンの女性の方は何者だ?容姿が随分とキーアに似ているようだが……まさか人造生命体のキーアに母か姉がいるのか?」
キーアに気付いたヴァイスは不思議そうな表情でロイド達に尋ね
「キーアはキーアだよー、キョクチョー。」
キーアは無邪気な笑顔を浮かべて言った。
「何!?」
「ハアッ!?」
「ふえええええええええ〜!?ほ、本当にキーアちゃんなの!?」
「一体どういう事でしょうか……?以前と比べるとあまりにも成長しすぎていますし……」
キーアの言葉を聞いたヴァイスとエルファティシアは驚き、フランは信じられない表情で声を上げ、アルは戸惑っていた。そしてロイド達はヴァイス達にキーアの事情を説明した。
「なるほど……な。まさか未来のキーアが来るとはさすがの俺も想定外だ。」
「それにしても未来の者が過去に来て、過去の者達と共に戦いを挑む歴史って………普通に考えてありえないわよ……」
事情を聞き終えたヴァイスは苦笑し、エルファティシアは真剣な表情でキーアを見つめた後溜息を吐いた。
「そういえば……リセルさんやカーリアンさん、それに他の人達が数人見当たりませんが……一体どこにいるんですか?」
「カーリアンやこの場にいない俺の仲間達についてはマインツで潜伏しているエルミナ達と共にいる。リセルはオルファン様達と共にある重要行動をしている。」
「今ここに潜伏しているのは私達の考えに賛同してくれた警官とラギール商会の”店員”達のみですよ。」
ティオの疑問を聞いたヴァイスとアルは答え
「………
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