第112話
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るオルファン達が魔術研究部に教えた合成儀式によって創られた”竜”――――”歪竜”―――”ペルソアティス”が一体、さらにペルソアティスの周囲には一回り身体の大きさが小さい”歪竜”―――”ゼラウラス”が数体空に集結している中、ファーミシルスとルイーネはベルガード門を睨んでいるリウイとギュランドロスに報告し
「そうか………」
「おう。」
二人の報告にリウイとギュランドロスはそれぞれ頷いた。
「打ち合わせ通り、俺達が例の人形兵器――――”神機”を破壊後、お前達が先陣を切り、お前達の旗色が悪くならない限り、俺達は参戦しない。それでいいな?」
「ああ。あれさえブッ壊せば、後は俺達だけで十分だ。装甲車も”銀”の工作でほとんど使えなくしてくれたから、俺達得意の白兵戦で挑めるって訳よ。」
リウイに尋ねられたギュランドロスは頷いた後不敵な笑みを浮かべてリーシャに視線を向け
「………………………」
視線を向けられたリーシャは目を伏せて黙り込んでいた。
「―――銀。お前はベルガード門に俺達より先に先行して潜入、警備隊が国防軍との戦闘を開始したらベルガード門の砦内で攪乱戦をして砦内にいる兵士達を混乱させ、ギュランドロス達の援護をしろ。」
「はい。それとリウイ陛下。本当にメンフィルと”六銃士”の混合軍がクロスベル市を制圧すればイリアさんを治療してくれるんですよね……?」
そしてリウイに指示をされたリーシャは頷いた後、真剣な表情でリウイに尋ね
「……実際その為にペテレーネとティアを連れて来た。それでも信用できないか?」
「……いえ、実際に御二方がいるのも確認させて頂きましたし、十分です。それでは手筈通り、侵入後ファーミシルス大将軍のエニグマに連絡させて頂きます。――――失礼します。」
リウイに尋ね返され、目を伏せて会釈をした後リウイ達に背を向け、跳躍して近くの木の枝に飛び移り、そこから次々と木の枝から木の枝へと飛び移って去って行った。
「………あの、ギュランドロス殿。くれぐれも国防軍の兵士達の命は……」
その時、黙り込んでいたイリーナは心配そうな表情でギュランドロスを見つめ
「大丈夫だ、全員生かしてはおくぜ。奴等はただ”神機”の”力”に目が眩んで、ディーターに従っているだけだろうしな。」
「それに彼らには後に私達の兵士として働いてもらうのですから手加減はしておきます。ですのでご安心ください、イリーナ皇妃。」
見つめられたギュランドロスは口元に笑みを浮かべて答え、ギュランドロスに続くようにルイーネが微笑み
「……銀にもそこの所も言い含めてある。だから心配するな。」
「……はい。」
さらにリウイにも言われたイリーナは静かな表情で頷いた。
「―――こ
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