第112話
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そうな表情で尋ねた。
「……確かに……銀様の能力を考えると手放すのは惜しいですが………無理矢理繋ぎ止めた所では……いつか裏切られるだけでしょうし……それに……私達も………また……観てみたいですから………―――――アルカンシェルで”彼女”が輝く姿を。」
尋ねられたチキは静かな口調で答えた後微笑んだ。
「あ……………」
「チキさん……」
チキの微笑みを見たロイドとティオは明るい表情をし
「フッ、それは俺達も同感だな。」
「ええ……初めて見た時は私も彼女達の演技に惹きこまれたわ。」
「あれほどの演技、両世界を探しても観れるかどうか怪しいぐらいですものね。」
ヴァイスやエルファティシア、アルは静かな笑みを浮かべ
「フフ、裏組織に所属している割には黒月やルバーチェと違って、寛容ね。」
「まあ、ラギール商会の本来の役目は商売人ですし。」
エオリアとリタは微笑んだ。
「………ただ……”彼女”を説得できるかどうかは………貴方達次第です………彼女の憎しみや……決意は……そんな簡単には……揺るぎませんよ………?」
「―――それでも俺達は”彼女”を必ず”彼女”が待つ人達の元へ帰してみせます。」
そして真剣な表情で言ったチキの言葉にロイドは決意の表情で答え
「…………………」
キーアは優しげな微笑みを浮かべてロイドを見つめ続けていた。
「あ、みなさ〜ん。」
その時、警察官の制服を身に纏ったフランが荷物を持ってロイド達に近づいてきた。
「ああ、フラン……荷物はまとめ終わったのか?」
「ええ、この通りです!」
ロイドの言葉に頷いたフランはその場で一回りした。
「フランさんの制服姿も久しぶりですね。」
「ふふ、わたしもだよ〜。」
ティオの言葉にフランは嬉しそうな表情で微笑み
「さてと……そろそろ行こうか。」
「ああ。」
ワジの言葉にロイドは頷いた。
こうしてヴァイス達との協力を結んだロイド達は新たに見つかった”力場”の”隙間”――――マインツ山道に向かった。
〜同時刻・ガレリア要塞跡〜
「――――リウイ様。全軍、いつでも進軍できます。」
「―――こちらも準備が整いました、ギュランドロス様。」
一方その頃、ガレリア要塞跡に多くのメンフィル兵や警備隊員、さらにはメンフィル帝国の超大型戦艦――――”モルテニア”や飛行艇、メンフィル帝国に出向しているエイフェリア達が魔導兵器開発部に教えた技術によって創られた超大型魔導戦艦――――”ヴァリアント”と”フォーミダブル”が一機ずつ、2機の周囲には小型の魔導戦艦――――”ルナ=ゼバル”が約20機、さらにメンフィル帝国に出向してい
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