第112話
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ええ………ディーター大統領を失脚させれば、次はエレボニアとカルバードの侵攻が待っているでしょうしね……もはや交渉でどうにかできるレベルではないわ。」
ヴァイスの疑問にロイドは複雑そうな表情で答え、ティオは心配そうな表情をし、フランは複雑そうな表情で黙り込み、ワジは疲れた表情で言い、エオリアは目を伏せて言った。
「――――なるほど。今後クロスベルがどうなるかも理解しているようだな。………かつては支援課の一員としてお前達に世話になった礼として、お前達がしてほしいという約束を可能ならば守ってやる。―――言ってみろ。」
ロイド達の言葉を聞いたヴァイスは口元に笑みを浮かべた後ロイドに続きを促した。
「……一つはクロスベルの民達を虐げない事です。…………その中には貴方達が戦争を仕掛け、支配した地域の人々も含まれます。」
「お前達に言われなくても俺達は最初からそのつもりだ。国を豊かにし、”民”達を幸せに導くのが誇り高き”王者”の”義務”であると同時に”使命”だ。」
ロイドの言葉にヴァイスは頷き
「そしてもう一つは……キーアを…………俺達の大切な娘を貴方達の野望に絶対に利用しない事だっ!!」
ロイドは決意の表情でヴァイスを睨んで叫んだ!
「そうですね………いくらヴァイスさん達といえど、キーアに手を出す事は絶対に許しません……!」
ロイドの叫びに続くようにティオは真剣な表情でヴァイスを睨み
「ロイド………ティオ………」
二人の言葉を聞いたキーアは涙を流して二人を見つめ
「フッ………」
「フフ、親バカ、極まれり……だね。」
「とても愛されていますね、キーアちゃん………」
「それはそうよ!キーアちゃんはとっても可愛いのだから!」
ツァイトとワジは静かな笑みを浮かべ、リタは微笑み、リタの言葉を聞いたエオリアは真剣な表情で言い
「ほう………”覇気”や”王者”の風格を纏ったヴァイスハイトに物怖じせず、自分の意見をはっきりと言えるとは………中々見所のある若造だ。」
「確かに。これほど気骨がある男、中々いないでしょう。」
ガルムスは感心し、ベルは静かな笑みを浮かべて頷いた。
「――――いいだろう。この場にはいないギュランドロス達を含め……俺達”六銃士”はロイド・バニングス……いや、”特務支援課”との約束事を必ず守り続けると。お前達がキーアを取り戻したら、俺達はキーアを民の一人として守り、どのような成長を遂げるのか見守らせてもらおう。元メルキア皇帝ヴァイスハイト・フィズ・メルキアーナの名に賭けて、貴殿等との約束を必ず守る事をここで宣言する!」
ヴァイスは全身に覇気を纏って決意の表情で大剣を空へと掲げて宣言し
「―――無論、ラギール商会……いえメンフィル帝国
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